クルマは去年より良くなっているのに……重すぎる重量が進歩を覆い隠す状況にウイリアムズのアルボン苛立つ「ほとんどそれのせい」

ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、マシンの重量オーバーによってパフォーマンスが出せないことに、唇を噛むような思いでいると語った。

Alex Albon, Williams FW46

Alex Albon, Williams FW46

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 今シーズンのF1では入賞わずか1回にとどまっているアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)。彼はマシンの重量オーバーのマシンで歯痒い思いをしているようだ。

 ウイリアムズは2024年マシンであるFW46の製造が遅れたこともあり、マシンの最低重量をかなりオーバーした状態で開幕を迎えざるを得なかった。彼らはオフシーズンの間に14kgの軽量化を行なっていたが、それでも重量超過が残っていた。そして、それによるロスは1周あたりコンマ数秒ほどあったと言われる。

 エミリア・ロマーニャGP以降はフロアの改良や新規パーツの投入によってアルボン車の重量は軽減され、その後のモナコGPでは今季初入賞を記録するに至ったが、チームメイトのローガン・サージェントは依然として軽量化された新型フロアの投入を待っている状況だ。

 アルボンは、チーム代表のジェームス・ボウルズがイモラでメディアに対して重量の問題を公言するまで、このことを黙っていなければならなかったのは厳しかったと話す。というのも、ウイリアムズは全体的に大きな進歩を遂げてきたにもかかわらず、それが重量超過の問題によって見えにくくなってしまっていたのだ。

「厳しかったよ。だって昨年のマシンと何が違うのかとみんなに聞かれた僕は『良くなった』と言っているのに、実際は19番手や20番手を走っているんだからね」

 アルボンはそう語る。

「少し唇を噛んでしまうような状況だけど、ほとんどその(重量の)せいなんだ。マシンにはまだ改善すべき点があることは否定しないけど、こういった質問に答えるのはいつも難しい」

 またアルボンによると、チームがエミリア・ロマーニャGPで軽量化のアップデートをしたにもかかわらず、マシンは未だに「かなりの」重量オーバーをしている状況とのこと。最近はモナコで入賞し、カナダでも予選トップ10に入って決勝でもカルロス・サインツJr.(フェラーリ)に接触されるまで入賞争いを繰り広げたが、これは重量の影響が大きくないコースだからこそだという。

「僕らはまだ重量オーバーしているし、それはかなりの量だ」とアルボン。

「モナコは最も重量の影響を受けにくいコースだと思うし、カナダも4番手くらいに影響がないと思う」

「バルセロナ(次戦スペインGPの舞台)はその逆で、僕たちはマシンの重量が減るまではできる限りのチャンスを活かさないといけない。シーズン終了までに重量を改善しようと頑張っているけど、簡単じゃないだろうね」

 アルボンが言うように、次戦スペインGPが行なわれるバルセロナ-カタルニア・サーキットは高速コーナーが多いハイダウンフォースサーキットであり、重量の重いチームにとっては不利と言える。彼はモナコで試した最大ダウンフォースのリヤウイングが役に立つと考えているが、これまでチームが苦手としてきたスペインで「魔法のようなこと」が起きるとは思っていない。

「バルセロナではマシンを最適化することに集中する。モナコと同じようなマックスダウンフォース(のコース)だから、大きなリヤウイングが良い感じで機能するだろう。かなり効率的なんだ」

「(序列が)魔法のように入れ替わることは期待していない。とにかくマシンにもう少し安定感が出てくればと思っている」

「バルセロナは僕らにとって最悪のサーキットのひとつだ。色んなコースでそう言っているかもしれないけど、最悪のサーキットのひとつだ」

「バルセロナでまずまずの走りができるのか、それとも本当に良い走りができるのか確認するのは興味深いね」

 

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