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ミック・シューマッハー、アブダビGPでF1デビューはある?「必要なら準備は出来ている」

ミック・シューマッハーは、ハースF1チームから要請があった場合、F1最終戦アブダビGPでレースをする準備はできていると考えている。

Mick Schumacher sits in his Haas VF-20 for his seat fitting.

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 ハースF1チームは、来季のドライバーとしてミック・シューマッハーとニキータ・マゼピンを起用すると発表。シューマッハーは最終戦アブダビGPでフリー走行1回目に出走し、F1の公式セッションデビューを飾る予定になっている。

 一方、ハースはF1第15戦バーレーンGPでロマン・グロージャンが負傷したため、今週末の第16戦サクヒールGPではピエトロ・フィッティパルディが代役を務めると発表した。同週末には、今季のFIA F2選手権の最終ラウンドが開催される。シューマッハーが現在F2のポイントリーダーであり、タイトルを争っている立場であることも、フィッティパルディが起用された一因だと考えられる。

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 現時点では、12月11~13日に開催されるF1最終戦アブダビGPにはグロージャンが復帰する予定となっている。グロージャンは2日(水)にバーレーンの病院を退院し、ホテルで火傷からの回復に努めている。

 グロージャンは最終戦に復帰できるかどうかについて、左手の回復状況次第だと話しており、アブダビGPで走れるかどうかが分かるのは来週になってからだろう。

 シューマッハーは、もし出番があるのなら喜んで早めにF1デビューを果たすと話した。

「もしそうする(アブダビGPを走る)準備が出来ていると思われているとしたら、それは素晴らしいことだと思う」

「僕はそう感じているよ。言うまでもなく、フリー走行は3セッションあって、その中で学ぶ時間はある」

「もちろんそれはチャレンジングなことだけど、来年に向けてより良い準備が出来るように、マシンのことをもっと知ることが出来ると思う」

 チーム代表のギュンター・シュタイナーは、これまでのところシューマッハーがレースを走る可能性について、何も話し合っていないと主張している。

「我々は話し合っていない」とシュタイナーは語った。

「前にも言ったように、今のところは月曜日にロマンがどうなっているかを見たいというところだ」

「それは彼と同意したことだ。我々にはスタンバイしてくれているドライバーが十分いる。だからそれについては心配していない。ロマンが100%ドライブできないと分かってから、決断を下す」

「私は、ロマンがただ見ているだけではなく、ハースで過ごした時間をレースで締めくくることが出来ると思っている。私もそうしたい。それが我々の目標であり、彼と話していることだ」

「私は彼に『君が高みを目指しているなら、全力でサポートする』と言ったら、彼は『僕に出来ることならやりたい』と言ってくれたんだ。彼が絶対に運転できないことが分かるまで、何も決めない」

 シューマッハーは、アビダビGPのFP1やアブダビGP後に行なわれる若手ドライバーテストよりも、2021年のマシンを使ったオフシーズンテストの方が遥かに重要だと考えているようだ。

 motorsport.comの取材に応えたシューマッハーは、「来シーズン開幕までに(オフシーズン)テストは3日間しかない」と語った。

「”FP1”よりもずっと重要だと思うよ。みんなにも僕の意見は分かると思うけど、(FP1での走行は)素晴らしいことだけど、多くを学べるようなものではない。そこで最も重要なのは、レースイベントでのプレッシャーへの対処を学ぶことだ。マシンの技術的なことなど、多くを学ぶことは出来ないと思う」

「アブダビの後に行なわれる(若手ドライバーの)セッションは確かに良いものだ。1日中マシンに乗れるんだから誰にとっても素晴らしい」

「でも最も重要なのは、来シーズンまで完璧なテストをし、問題を抱えないことだ。3日間のテストをふたりで分けることになるから、それほどたくさん走れるわけではないからね」

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