ハースのチーム内バトル再び?……シューマッハー、チームメイトのマゼピンに「今度は僕も引かない」
ハースのミック・シューマッハーは、F1第7戦フランスGPでチームメイトのニキータ・マゼピンと再度接触しかけたことに対し、次からは自分も引かないつもりであることを示唆した。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
F1第7戦フランスGPを終え、ハースのミック・シューマッハーは、ここ数戦ニアミスを繰り返すチームメイトのニキータ・マゼピンに対し、一歩も引かない姿勢でいる必要があると考えている。
昨シーズンまでハースで戦っていたロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンのチーム内バトルを再現するかの如く、ルーキーのふたりはニアミスを繰り返している。
第5戦モナコGPのヘアピンでのオーバーテイクに続き、第6戦アゼルバイジャンGP決勝レースの最終ラップでは、アグレッシブなディフェンスをみせたマゼピンに対し、シューマッハーは半ば呆れ返りながら怒りを露わにしていた。
そして、ルーキーのふたりはフランスGPでも、再度接触しかけた。
レース序盤の4周目、先行するウイリアムズのジョージ・ラッセルを抜きあぐねていたシューマッハーは、ターン3で後方からマゼピンにインを差された。シューマッハーは行き場を失い、ランオフエリアに飛び出してしまった。
シューマッハーはマゼピンの前19位でレースを終えたものの、「マゼピンの攻撃は必要なかったと感じている」とSky Germanyに対して語った。
「その(オーバーテイクの)必要はなかった」と彼は言う。
「チームとはもう一度話し合う必要があると思う」
「結局のところ、それが必要な方法ならば、そうするべきだ。だから僕らは僕らなりのことをするけど、彼(マゼピン)は自分のことだけをしていると思う」
チーム代表のギュンター・シュタイナーは、コース上でレースをしているふたりのドライバー同士が争うことは避けられないと語っているが、シューマッハーはそのバトルが激し過ぎる必要はないと考えている。
「あのようなこと(バトル)をする必要はないだろうと、ほとんどの人は自分で説明出来ると思う」とシューマッハーは言う。
「彼は記者会見でかなりオープンというか、饒舌だった。多分、それが彼のスタイルだと思う」
「こういう高いレベルでは、お互いをしっかりと理解できていないかもしれない。でも結局、僕らも引かない方がいいのかもしれない」
しかし、マゼピンは、フランスGPでのシューマッハーへの動きに対して問題があったとは考えておらず、ふたりのバトルは何ら特別なものではないとしている。
「ごく普通のことだと思うよ」とシューマッハーのバトルに対してマゼピンは語った。
「後ろにいると、なかなかチャンスが訪れないものだ」
「チャンスが巡ってきた時にそれを逃さないために、十分な警戒心と準備ができていたので僕は満足していた。最終的に、ポジションを掴み取ることはできなかったけどね」
シュタイナー自身もふたりのニアミスを確認し、その後ドライバーと話をした結果、気になる点は見当たらなかったと語っている。
「その状況では、あれはレースの一部だったと思う。不平等ではなかった」とシュタイナーは言う。
「私の意見では、あれは激しいレースだ」
「ミックは、ジョージをオーバーテイクしようと試みたが、実現はしなかった。だから彼は、速度を落とすしかなかったので、ニキータにイン側を差すチャンスを与えたのだ」
「私は全容を把握していた訳ではないので、両方と話をした。それで、あれはレースの一部でフェアだったと結論づけた」
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