シューマッハー、フェラーリ早期昇格の道途絶えるもサインツJr.の契約延長は「当然の結果」
ハースF1のミック・シューマッハーは、カルロス・サインツJr.のフェラーリとの契約延長により、自身のキャリアが「大きく変わる」ことはなく、フェラーリにとっては「当然のステップ」だと考えている。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ハースのミック・シューマッハーは、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)の契約延長は「当然の結果」だと考えている。
フェラーリは、イモラ・サーキットで行なわれた第3戦エミリア・ロマーニャGPに先立ち、サインツJr.と2024年シーズン末までの契約延長を発表。チームメイトのシャルル・ルクレールも同じく2024年シーズン末までの契約を結んでおり、若いふたりのコンビは2年継続されることとなった。
結果として、フェラーリ・ドライバーズ・アカデミー(FDA)に所属するドライバーで唯一F1のグリッドに並ぶシューマッハーとしては、少なくとも2025年シーズンまでフェラーリへの昇格を待つこととなる。
ハースで2年目を迎え、フェラーリのリザーブドライバーでもあるシューマッハーだが、現時点ではハースでの仕事に集中しているとして、サインツJr.の契約延長が自身のキャリアに影響を与えることはないという。
「フェラーリとしては当然のステップだと思う」とシューマッハーは言う。
「ふたりの素晴らしいドライバーがいる。見ての通りカルロスは昨年素晴らしいシーズンを過ごしたし、今年もかなり良いレースをした」
「だからそれは明確なことなんだ。僕としては、ここでベストを尽くすことが仕事で、あまり変わることもない。今はハースと仕事をするんだ」
Carlos Sainz Jr., Ferrari F1-75
Photo by: Ferrari
昨年フェラーリに新加入したサインツJr.は、初年度ながらも4度の表彰台を獲得しドライバーズランキングでもルクレールを上回って見せた。その功績からも、彼とフェラーリがオフシーズン中に契約延長の交渉を開始し、早々に合意に至ったということは、さほど驚くべきことでもない。
フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、シューマッハーと同様に契約延長は当然の結果だとして、他チームのドライバーを獲得することは考慮していなかったという。
「カルロスは去年とても良くやったし、チームにも溶け込んでいる。彼はとても強いドライバーだ」とビノットは言う。
「未来を見据え、正しい基盤を作ろうとしている我々としては、シーズンのこのタイミングで契約を更新することは重要だった」
「そして今、2024年の終わりまで素晴らしいラインアップに期待できるのだ。チームにとって邪魔になるモノはもうない」
元フェラーリドライバーのフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、同郷サインツJr.の契約延長を喜び、チームは新レギュレーション下で勢いを保つことができると示唆している。
「もちろん、彼のことは嬉しく思っている。フェラーリにとっては、昨年良いシーズンを過ごし良いスタートを切った彼と契約延長できたことは良いことだと思う」とアロンソは言う。
「見ての通り、彼らは現時点で最速のマシンを持っている。カルロスがあと数年あのマシンで走るのを見られるのは良いことだ。この新しいレギュレーションで、彼らはとても競争力のあるパッケージを維持できるはずだ」
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