シューマッハー、F1ドライバーに向けられる批判の早さを非難「事実を理解してから時間をかけて判断してほしい」
ハースF1のミック・シューマッハーは、ドライバーに対して非難を展開する前に事実を把握し、より時間をかけるべきだと語っている。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ハースF1のミック・シューマッハーは、F1ドライバーに向けられる批判の早さに苦言を呈している。
今季F1参戦2年目を迎えたシューマッハーは、サウジアラビアGP予選で大クラッシュを喫し、決勝レースを欠場。マイアミGPではセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)と接触し、モナコGPでは2度目の大クラッシュを喫した。
急遽参戦となったチームメイトのケビン・マグヌッセンが、対照的に開幕戦から目覚ましい成績を記録していたこともあり、シューマッハーはシーズン序盤に批判を浴びることとなった。
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しかしシューマッハーは、徐々にパフォーマンスを改善。カナダGPでは予選自己最高位となる6番手を獲得。同レースではマシントラブルによりリタイアを喫したものの、その後のイギリスGPとオーストリアGPではポイントを獲得した。
ただ彼はシーズン序盤に向けられた批判を忘れてはいない。
「ある意味、みんな見出しを作ることに集中している」
シューマッハーは、サマーブレイク前に行なわれたmotorsport.comのインタビューでそう語った。
「みんなお金を稼ぐ必要があることは理解しているし、彼らにもやることがある。でもその一方で、みんながもっと時間をかけて、ちゃんと事実を積み上げていってくれたら僕は嬉しいな」
上記に挙げたアクシデントはドライバーエラーによるモノだが、スペインGPのようにシューマッハーに非のないアクシデントでも、状況を把握せずにとにかく非難が向けられるということもある。
しかしシューマッハーは、いわれのない非難が浴びせられた際も、前を向く術を心得ていると語る。
「もう僕はそういうことを振り返ったりしないし、思い出したりもしない」と彼は言う。
「僕の焦点はそこじゃない。僕がただベストを尽くせば……いつも僕が発揮してきたベストなら、十分なパフォーマンスになるはずだ。FIA F2でもF3でも、そしてF4でもそうだったからね」
「僕が戦ってきたジュニアカテゴリーのどのチャンピオンシップでも、僕は1位か2位だった。だから、F1でもそれができない理由はないよね」
Mick Schumacher, Haas VF-22 crash
Photo by: Steven Tee / Motorsport Images
シーズン前半戦での大きな進化のキッカケは、モナコGPのクラッシュ後に行なったメンタルリセットにあるという。
「自分のパフォーマンスを向上させるために、何かしなきゃと思ったんだ」とシューマッハーは言う。
「起きたこと全てを振り返る必要があったんだ。なぜ僕がF1にいるかということもね」
「その大きな理由は、僕がこのスポーツを愛しているからだ。そしてそのことに集中して、『自分が好きだからやっているんだ。やりたくないなら、やらなくたっていいんだ』と言い聞かせたんだ」
「そうすることで、また前向きになれたんだ。その結果、僕は良い仕事ができるようになったんだ」
サマーブレイク直前のフランスGP、ハンガリーGPでの2戦では、イギリスGPとオーストリアGPの2戦連続入賞に続くポイント獲得とはならなかった。しかしシューマッハーは、ベルギーGPから再開されるシーズン後半戦に向けてポジティブな見方をしている。
「今年の初めは、少しセットアップに迷っていたような気がする」とシューマッハーは振り返る。
「一旦リセットして、またゼロから作り直したという感じだ。あの時のレースと、ここまで作り上げたモノを比較すれば、僕らはとてもハッピーだよ」
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