F1シートを失ったシューマッハー、自信を失わず「皆が間違っているということを証明したいと思っている」
今季限りでハースF1のシートを失うことになったミック・シューマッハーは、「皆が間違っていることを証明する」つもりだと語る。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
ハースは11月17日に、今季限りでミック・シューマッハーとの契約を終了させ、その後任として来季からニコ・ヒュルケンベルグをケビン・マグヌッセンのチームメイトとして起用することを発表した。
今季限りでF1のシートを失うことになったシューマッハーは、発表が行なわれた後に自身のソーシャルメディアにPTW(Prove Them Wrong/彼らが間違っていることを証明する)と投稿。2022年のF1最終戦アブダビGPの記者会見でも、自身を選ばなかったハースだけでなく、全ての人が間違っていることを証明したいと語った。
F1参戦2年目のシューマッハーは、開幕からなかなかポイントを獲得できず、開幕直前に急遽参戦が決まったケビン・マグヌッセンに大きく差をつけられることになった。また、度々大きなクラッシュも引き起こしており、契約延長は厳しいのではないかという見方が強かった。
最終的にその噂通り、今季限りでチームを離れることになったシューマッハーだが、今後この決断が間違っていたということを証明したいと語った。
PTWの意味について尋ねられたシューマッハーは「PTW……それは今年の僕がずっと言ってきたことだ」と語り、次のように続けた。
「自分のことを信じてくれない人たちに間違っていることを証明したいから、そう言いたいと思った。僕は、自分に何ができるのかを知っているからね。ジュニアカテゴリーではそれを証明してきたし、この先にもそれができない理由はないよ」
シューマッハーは、ハースで浮き沈みがあったことを認めつつも、2022年のシーズン後半は、チームメイトのマグヌッセンと比較しても上昇曲線を描いていると語った。
「確かに、いくつかの点でがっかりしている。これまでいくつかの点で良い仕事をしてきたと感じているからだ」
シューマッハーはそう語った。
「確かに浮き沈みはあった。でも、傾向としては常に上向きだったと思う。それが重要だと思うんだ。そして僕はまだF1で2年目だ」
「中団グループでの混戦に慣れる必要があった。そしてこの1年、僕らはそれを成し遂げてきたと感じているし、それぞれの状況から最大限のモノを引き出してきたとうに感じているんだ」
シューマッハーは来季はいずれかのチームでリザーブドライバーを務める可能性が高いと見られている。しかし来季のレギュラーシートを獲得する可能性がなくなった今となっては、時間をかけて選択するつもりだと語った。
「僕は、自分にとって正しいと分かっているポジションに自分を置きたいと思っている」
「それがリザーブであろうと、レギュラーシートであろうとね。それは議論して、分析しなければいけない。僕の周りには、僕が相談することができる信頼に足る人たちがいる。うまくいけば、すぐにいくつかのニュースを発表できるだろう」
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