シューマッハーがドライブしたフェラーリF300、オークションに出品。提示価格は5億6000万円！

　ミハエル・シューマッハーが1998年にドライブしたフェラーリF300が、売りに出されている。提示価格は490万ドル（約5億6000万円）である。

　フェラーリF300は、ロリー・バーンとロス・ブラウンが設計したマシン。かつてベネトンでB192などを手がけたコンビということもあってか、それを彷彿させる超ハイノーズとなっている。エンジンはV型10気筒3000ccのフェラーリTipo047を搭載。タイヤはグッドイヤーを履いていた。

　98年開幕戦オーストラリアGPで投入されたこのマシンは、シューマッハーとエディ・アーバインがドライブ。シューマッハーはアルゼンチン、カナダ、フランス、イギリス、ハンガリー、イタリアの各グランプリで優勝を手にするなど、マクラーレンのミカ・ハッキネンと熾烈なタイトル争いを繰り広げた。

　最終戦日本GPは、ハッキネン90ポイント、シューマッハー86ポイントで迎えた。そして予選ではシューマッハーがポールポジションを獲得、決勝に大きな注目が集まったが、シューマッハーはフォーメーションラップを走り出す際に痛恨のエンジンストールを犯してしまい、最後尾グリッドからのスタートとなってしまう。

　シューマッハーは猛烈な追い上げを見せていくが、レース中盤に他車の接触によりコース上に散らばったデブリを踏んでしまい、右リヤタイヤがバースト。マシンにも大きなダメージを負ってしまいリタイア……ハッキネンが自身初のタイトルを獲得した。

　なお今回売りに出されているマシンは、販売を代行するduPont REGISTRYによると、ハンガリーGPに優勝し、日本GPでリタイアした個体だという。提示価格は約5億6000万円（490万ドル）である。

　ただ、ハンガリーGPと日本GPで走ったマシンは別の個体という情報もあるため、購入をお考えの方は、改めて問い合わせてみた方がいいかもしれない。

　なお最近では、シューマッハーがドライブしたフェラーリF2001に8億5000万円、アイルトン・セナが1993年にドライブしたマクラーレンMP4/8には約5億3000万円の値がつくなど、歴史的なF1マシンの価格が高騰している。

→フェラーリF300販売サイト：duPont REGISTRY