シューマッハーの愛機フェラーリF2002、アブダビGPのオークションに登場
ミハエル・シューマッハーがドライブした2002年のフェラーリF1マシンF2002が、今季最終戦アブダビGPの際にオークションにかけられることになった。
写真:: Ferrari Media Center
フェラーリが2002年シーズンに走らせたF1マシンF2002が、今年のアブダビGPの際にオークションにかけられることになった。
フェラーリF2002は、2002年シーズンにミハエル・シューマッハーとルーベンス・バリチェロのコンビが走らせたマシン。第3戦ブラジルGPに登場し、モナコGP以外の全てのレースで勝利を収めた(シューマッハー10勝、バリチェロ4勝)。シューマッハーに至っては、全15レースで2位以上を記録。まさに圧倒的な強さを誇った1台である。
今回オークションにかけられるF2002は、シャシーナンバー#219。シューマッハーのマシンとしてイモラ・サーキットで行われたサンマリノGPに初登場し、合計3勝を挙げるのに貢献した。バリチェロがシューマッハーに勝利を譲った、”悪名高き”チームオーダー事件のあったオーストリアGPの際にシューマッハーが乗っていたのも、この#219シャシーである。
そのほか、F2002にとって唯一の敗戦であるモナコGPや、6レースを残して同年のタイトルを決めたフランスGPの際にも、シューマッハーが乗っていたのがこのマシンだ。またその後、バリチェロも#219を使用し、ハンガリーでは勝利を収めている。
RMサザビーズの自動車担当であるオリバー・キャメリンは、このシャシーについて次のように語った。
「本当に特別なマシンだ。これはロリー・バーンがデザインした、V10時代を代表するマシンのうちの1台だ。そして純粋にレースで優位性を占めたことで、勝利、そしてチャンピオンシップを勝ち取るための、正確な誘導ミサイルのような存在だった」
このオークションはアブダビGPの週末、土曜日に行われる予定で、現フェラーリドライバーであるセバスチャン・ベッテルがサインを入れたフェラーリの伝説的な市販スーパーカー”F40”もオークションにかけられるという。
F1のプレスリリースによれば、これらのクルマはオークションの前にメインストレートとサーキットのピットレーンを走る予定だという。またこのオークションの売り上げの一部は、シューマッハーの家族が設立した『Keep Fighting』財団に寄付されることになる。
2017年にはシューマッハーの2001年のマシン”フェラーリF2001”がオークションにかけられ、約8億5000万円で落札された。このF2002にどんな値がつくのか、注目が集まっている。
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