マクラーレンF1代表、赤旗中断時のルール変更が必要と主張「見直すべき時が来ている」
マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、F1の赤旗中断時のルールについて見直すべきだという、チームのドライバーであるランド・ノリスの訴えを支持すると語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
先日行なわれたF1サウジアラビアGPの決勝レースで、マクラーレンのランド・ノリスはセーフティカーが出動した際に真っ先にピットに飛び込み、タイヤ交換を行なった。しかしその後、セーフティカーは赤旗中断に切り替えられたことで、ノリスは実質的な順位を落とすことに……ノリスは赤旗中断に関するレギュレーションは不公平だと主張している。
マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表もこのノリスの主張を指示。見直しを進めていくべきだと語った。
ノリスは予選Q3に進出した10人のドライバーの中で、唯一ソフトタイヤでQ2を突破したドライバーだった。そのためこのソフトタイヤで、決勝レースをスタートすることを強いられた。
今回のサウジアラビアGPでは、ほとんどのマシンがレース全体の戦略を考え、ソフトタイヤもしくはハードタイヤを履いてレースをスタートさせた。ソフトタイヤを履くノリスは、早々にタイヤを交換しなければならないのは明らかだった。
そんな中、セーフティカーが出動したことで、10周を走ったところでノリスはピットインして、ハードタイヤに履き替えた。ロスタイム少なくピットストップを終えることができる、ノリスにとっては絶好のタイミングでのセーフティカーだったと言えよう。
しかしその直後、セーフティカーは赤旗中断に切り替えられることになった。赤旗中断中には、各車はピットレーンでタイヤを履き替えることができ、ロスタイム”ゼロ”でレース中のタイヤ交換義務を消化することができる。つまりノリスとしては、無駄にポジションを落としただけということになってしまった。
この状況についてノリスは、「不公平なルールで、僕のレースは台無しになってしまった」と語った。
マクラーレンのザイドル代表もノリスの主張に同意。レギュレーションを見直す時が来たと語った。
「我々は全員で同じ部屋に集まり、このルールを決めた。だからそれについて批判することはできない」
そうザイドル代表は語った。
「しかしこれまでの2年間に起きたことを考えると、それがスポーツという面では公平ではないのは明らかだ。スポーツという観点から見て、それをどう変えるべきなのかを検討するのに、妥当な時が来たと思う」
「例えば赤旗を引き起こしたとしてもその後マシンを修復することが許され、以前よりも良いポジションに上がり、さらにタイヤを交換することだってできる……そういう状況もあるかもしれない。そういったものは、スポーツの面から見ても適当ではないと思う」
「時には恩恵を受けることもあるし、そうでない時もある。しかしスポーツという観点から言えば、全体的に間違っていると思う。だから我々はグループとして顔を突き合わせ、変化を推し進めていくべきだと思う」
なおサウジアラビアGPでの赤旗中断について、ザイドル代表は次のように語った。
「ランドがピットインしてタイヤを交換した後、すぐに最初の赤旗が出たのは気に入らなかった」
「だが、バリアがどのような状況なのかは正確には分からないから、ピットインが必要かどうかを判断するのは難しい」
「2回目の赤旗の時は、たくさんのデブリがコース上に落ちていたと思う。そして、まずはバーチャル・セーフティカーが出動した。コース上にデブリがある場合には、安全に走る必要がある。コース上に落ちているパーツの上を走ったりして、それが空中に舞い上がり、観客やドライバーにぶつかるようなリスクを冒すことなどできない」
「そういう観点からすれば、今日の赤旗中断は、絶対に正しかったと思う」
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