トップ復帰を目指して……”切れ者”ザイドルがマクラーレン・メルセデス復活進言
マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、チーム代表のアンドレアス・ザイドルがメルセデスとのPU供給契約締結を決定したと明かした。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
マクラーレンは、メルセデスとパワーユニット(PU)供給契約を締結したことを発表した。これにより、2021年からマクラーレンはルノー製PUに代えて、メルセデス製PUにスイッチすることとなった。
マクラーレンF1のザク・ブラウンCEOは、チーム代表のアンドレアス・ザイドルが、1995年から2014年まで続いた”マクラーレン・メルセデス”の復活を進言したと明かした。
かつてポルシェで世界耐久選手権のLMP1プロジェクトを率いていたザイドルは、今年5月にマクラーレンのチーム代表に就任。彼はすぐさま、マクラーレンがトップチームに返り咲くためには、新しい風洞を建設する必要があると指摘し、プロジェクトを実行に移している”切れ者”だ。
「私は、現在F1チームを動かしているアンドレアス・ザイドルと共に、リーダーシップを形成している」と、ブラウンは語った。
「彼がチームに加わった時、私は『トップチームに戻るためには何をする必要があるのか』と彼に尋ねた。彼はすぐに、新しい風洞を作るべきだと勧めてくれた」
「彼が、PUに関する決定も主導したんだ。もちろん、最終的には全体で意思決定をしたんだが、アンドレアスが推し進めた」
メルセデスは2014年にパワーユニットが導入されて以来F1を支配しており、6年連続でドライバーとコンストラクターのタイトルを獲得している。
一方マクラーレンは、メルセデスと組んでいた2012年の最終戦ブラジルGPを最後に優勝がなく、メルセデスとの提携を解消した2015年以降は表彰台すら獲得できていない。
マクラーレンに現在PUを供給しているルノーは、PU時代に入ってからパフォーマンスに苦しんでいる。マクラーレンはコンストラクターズランキング4番手につけてはいるが、信頼性トラブルが発生することも多い。
「メルセデス・ベンツは、パワーと信頼性の両面で、ハイブリッド時代のベンチマークだ」
ブラウンCEOはそう付け加えた。
「そしてもちろん、レーシングチームとしても近年のベンチマークとなっている」
「トップチームに戻りたいと願っているマクラーレンにとって、ベストだと考えているエンジンをマシンに載せ、現時点で最高だと考えているチームを追いかけるのは素晴らしいことだ」
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