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シルバーストン・サーキット、新型コロナウイルスと戦う労働者をF1とMotoGPへ招待へ

シルバーストン・サーキットは新型コロナウイルス感染拡大への対応に前線であたってきた人々を対象に、F1とMotoGPを含む3つのイベントでの招待を行なうと発表した。

Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1,  celebrates with his fans

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 イギリスのシルバーストン・サーキットは、新型コロナウイルスとの戦いにおいて最前線で戦ってきたエッセンシャルワーカーを対象に、F1などのイベントへ無料で招待するプランを公表した。

 2020年初頭から始まった新型コロナウイルスのパンデミック。モータースポーツはその影響を避けることができず、無観客での開催が基本となった。

 シルバーストン・サーキットで行なわれてきたF1は昨年こそ無観客での開催だったが、今年は限定的ながらファンを迎え入れることができるようになると予想されている。また昨年は中止となったMotoGPも、現時点では開催予定だ。

 昨年4月、シルバーストン・サーキットは新型コロナウイルスとの戦いに現場で直面してきた人々に対し、2021年のF1のチケットを無料で提供すると語っていたが、その詳細が公開された。

 発表によると、シルバーストン・サーキットはF1だけではなく、MotoGPとシルバーストン・クラシックを合わせた3イベントで合計1万枚のチケットを無料で提供するという。

 チケットはイギリスでNHS(国民保険サービス)や軍人、救急サービス、ソーシャルケアなどに従事する人々を対象とした割引サービスを展開するBlue Light Cardの姉妹会社、Blue Light Ticketsと連携して配布が行なわれる。

 この発表に際し、シルバーストン・サーキットのマネージングディレクターであるスチュアート・プリングルは次のようにコメントを寄せた。

「ブルーライトカードと協力することで、我々がお世話になっている方々へ安心してチケットを届けることができる。この夏、できる限り多くの人に生のモータースポーツの経験をしてもらえればと思う」

「昨年は誰にとっても困難な年であったが、新型コロナウイルスとの戦いにおける前線で国と人々の命を守るために、命に関わるリスクを負って働いている方々にとっては特にそうだった」

「コミュニティにおいて彼らの仕事が評価され感謝されていることを、こうした行動によって示すことができればと思っている」

 F1イギリスGPは7月16〜18日にかけて開催予定だが、それまでには国内の規制が解除され、スポーツイベントにおいて再び観客の入場が可能となる見込みだ。

 現行の案では、5月17日から大規模な屋外会場での観客入場が1万人もしくは定員の25%まで認められる見込みだ。また早ければ6月下旬にはこの規制も緩和されることも予想されている。

 なおシルバーストン・サーキットはグランプリ参加者についてワクチン・パスポートを使用する可能性にも前向きであり、プリングルは以前この案は「検討する価値がある」と語っていた。

 

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