F3ランキング首位で“無所属”の逸材ウゴチュク、アルピーヌTPCでF1初ドライブ。育成プログラム入りの示唆なのか?
FIA F3のポイントリーダー、ウーゴ・ウゴチュクがアルピーヌのTPCに参加し、F1マシンを初ドライブした。
Ugo Ugochukwu, PREMA Racing
写真:: Jacopo Rava
今週、イタリアのモンツァではF1チームによるTPC(旧車テスト)が行なわれており、昨年のFIA F2王者でマクラーレンの育成ドライバーであるレオナルド・フォルナローリらが走行を行なっていた。そしてそこではFIA F3参戦中のウーゴ・ウゴチュクもアルピーヌA524を走らせ、F1マシンでの初テストを行なった。
ウゴチュクはイタリア人ファッションデザイナーの父とナイジェリア人モデルの母を持つアメリカ国籍の19歳。カート時代から頭角を現し、長くマクラーレンの育成下にあった。しかし昨年はFIA F3で苦戦を強いられたこともあり、ジュニアプログラムを離脱することになってしまった。
しかしプレマからカンポスに移籍した今季は開幕前テストから好調であり、今季ここまで行なわれた3大会のフィーチャーレースでは1位、4位、3位を記録。チームメイトのテオフィル・ナエルを抑えてランキングトップに立っている。
そんなウゴチュクがモンツァのパドックに姿を見せたことは驚きをもって受け止められた。この日フォルナローリとウィル・スティーブンスを旧型マシンで走らせたマクラーレンに出戻ることは考えにくいことから、同じくテストに参加していたアルピーヌと接触することで、育成プログラム加入の可能性を模索するのではないかと推測された。
そのため、アルピーヌで走行を行なうという発想自体が非現実的に思われていた中、トレードマークであるシルバーのヘルメットをかぶった長身のウゴチュクがA524のコクピットに収まる姿が写真に収められた。この日はアルピーヌのリザーブドライバーであるポール・アーロンも走行を行なっており、ウゴチュクはアーロンの走行データや手順を参考に走っていたと考えられる。
ウゴチュクはランド・ノリスと同じマネジメント会社に所属しており、昨年末には、同社所属のサッシャ・フェネストラズがスーパーフォーミュラを戦うTOM'Sから、スーパーフォーミュラのルーキーテストに参加。トップタイムをマークしてインパクトを残しており、ビッグフォーミュラの経験も着々と積んでいる段階だ。
彼のF1昇格プロジェクトはすでに動き出しており、今回のF1テストはその重要な第一歩といえるだろう。有望株のウゴチュクがF1にたどり着けるのか、そしてデビューするチームはアルピーヌになるのか、注目される。
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