スパ・フランコルシャン、大規模洪水により路面にダメージ。復旧作業は近日中に完了か
スパ・フランコルシャン・サーキットは、6月4日に発生した大洪水の影響で路面や施設に被害が及んでいる。
写真:: Circuit Spa-Francorchamps
F1ベルギーGPの開催地としても知られるスパ・フランコルシャン・サーキットは6月4日(金)午後、大規模な豪雨に見舞われた影響で洪水の被害を受けた。
雨の影響でこの週末に行なわれていた地域選手権、スパ・ユーロレースは中断。その後も状況は悪化していき、近くの川が氾濫したことによりサーキットには大量の泥水が流れ込んだ。耐久用のピットからオールージュにかけての下り坂が濁流にのまれる映像がソーシャルメディアに投稿されると、瞬く間に拡散された。
通行用のトンネルもいくつか浸水しただけでなく、水によってアスファルトにもダメージが及び路面の一部が浮き上がるような状態となってしまったため、最終的に週末のレースはキャンセルされることとなった。
スパ・フランコルシャンが土曜日に出した声明には次のように記されている。
「自然の力により持ち上げられてしまった耐久レース用グランドスタンドの路面を再舗装することになる」
「コースの周辺もダメージを受けており、徹底的な清掃が必要だ。洪水は水を運んでくるだけではなく、土や泥も運んできた」
「サーキットのいくつかの箇所が浸水しており、これにはVIPエリアやオールージュやブランシモンにあるトンネルも含まれている」
他にもサーキット側は、ラディオンの右側にある耐久ピット出口付近の岩肌にもダメージがあり、補強が必要だと説明している。ただ週明け火曜日までには必要な修理を行ない、コースでの活動を再開できるはずだとした。
Spa-Francorchamps Circuit after a storm
Photo by: Circuit Spa-Francorchamps
スパ・フランコルシャンのCEOであるナタリー・マイレは次のようにコメントした。
「コース作業員や協力会社は金曜の午後から、サーキットを使用可能な状態にするために忙しく働いてくれました」
「火曜日にはまた営業ができるようになることをお約束します」
ちなみに、スパは老朽化したサーキットを最新基準に近付けるため、8000万ユーロ(約106億円)をかけて長期的な改修を行なっている最中である。グランドスタンドやVIPエリアなど、施設の改善を進める他、バイクレース復活のためにいくつかのコーナーでグラベルトラップを再導入する予定だ。
2022年6月には、EWC(FIM耐久世界選手権)の1戦として、20年ぶりに2輪のスパ24時間レースが開催される予定だ。
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