開幕戦よりスタートシグナルの位置変更。ハロによる見えづらさを解消
ハロによってスタートシグナルが見えづらくなる可能性があるため、F1開幕戦オーストラリアGPより第2のスタートシグナルが設置される。







2018年から搭載が義務付けられているハロによってスタートシグナルが見えづらくなる可能性があるため、F1開幕戦オーストラリアGPより第2のスタートシグナルが設置される。
ドライバーたちは今季より採用される新しいスタートシグナルの形式でのスタート練習を、金曜日に行われるFP1とFP2で試す予定だ。
レーススタート時にグリッドの前方に位置するドライバーは、マシンに搭載されているハロにより視界が制限され、スタートシグナルを見ることが困難になる可能性があるため、FIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングは、これまで使用していたスタートシグナルから1コーナー側へ5m奥に第2のスタートシグナルを設置することを決定した。なお、メルボルンではグリッドから見て左側に設営されている。
これまで第2スタートシグナルは、グリッドの途中に設置されていたため、グリッド後方からスタートするドライバーにとって見やすいようになっていた。しかし、FIAはグリッド前方でスタートシグナルを2機使用した方が良いと感じているようだ。
ホワイティングは第2のスタートシグナルの設置について次のように語った。
「普段であればスケジュールが非常にタイトなため、グリッド上でのスタート練習は許されていない」
「ハロを搭載したマシンでスタートシグナルを見る場合、F1が開催されるすべてのサーキットのスタートシグナルが、ある一定の高さに設置することを求められる。今回我々はメインシグナルの下の左側に設置することにした」
「この第2のスタートシグナルはリヤウイングが高くなった2009年より導入され、通常の場合、グリッドの中間地点に設置されていた。一部のドライバーからのメインのスタートシグナルが見辛いという訴えがあったため、第2のスタートシグナルを設置し始めたのだ」
「しかし現在のリヤウイングは低くなったため、グリッドの途中にスタートシグナルを設置する理由はなくなった。よって私は別の場所にそれを利用することを考えた」
「ハロが導入されたことによりポールシッターは、スタートシグナルを見ることが困難になるだろう。それを見るために頭を動かさなければならなくなる可能性がある」
「しかし、第2のスタートシグナルでその状況を解決することができる」
「日曜日の午後に初めてそれをドライバーに見せるよりも、フリー走行時に見せた方が賢明だと私は考えたのだ」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | オーストラリアGP |
ロケーション | アルバートパーク・サーキット |
執筆者 | Adam Cooper |