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Thinking Forward
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Thinking Forward

コロナ禍による経済対策は、必ずF1をより良いものにする……ハース代表が期待

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コメント
執筆:
2020/06/17 3:41

ハースのチーム代表ギュンター・シュタイナーは、世界的な経済状況が好転したとしても、F1はコスト削減のための取り組みを撤回してはならないと語った。

 新型コロナウイルス流行という前例のない時代におけるモータースポーツの運営について議論する『#thinkingforward』シリーズのインタビューにおいて、ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、F1が支出を抑えるためにとった取り組みは引き続き行なわれるべきだと語った。

 シュタイナーは、F1関係者がここ数ヵ月で直面した問題を忘れるべきではないとして、全てのチームの長期的な未来を確保するための取り組みを支持していくべきだと語った。

「我々はひとつになり、予算の上限をより低いものに見直した」とシュタイナーは言う。

「我々は今年のマシンを来年も使用することを早い段階で決定した。2022年のレギュレーションは、マシンをより安価なものにするはずだ」

「我々は既にいくつか(教訓を)学んだと思う。このことを忘れないようにしなければいけない。良きタイミングになれば、まず予算上限を再び引き上げるかどうかについて議論することになるだろう」

「それ(予算上限の引き上げ)は実際には起こらないと思うが、そうすべきでないということを頭の中に入れておくべきだ」

 シュタイナー曰く、新型コロナウイルスの流行によるロックダウンから得た重要な教訓のひとつは、各チームがビジネスなど様々な面でどれだけ余裕を持っていたか、ということだという。

「我々はビジネスの面でギリギリのところにある。どんな些細なことでも今の我々にとっては良くないことだ」

「言うなれば、我々は予備の燃料タンクを持っていない。これはお金に限らず、全てにおいて言えることだ。何かにつまずいた時のことは考えずに、順風満帆な時のことだけを考えている状態だ」

 2022年に導入される新規則(2021年導入予定だったが新型コロナの影響で1年後ろ倒し)は、コスト削減と戦力の均衡化を目指して作られたものだ。シュタイナーは今後も依然としてメルセデス、フェラーリ、レッドブルの3強チームが優位であるものの、全く手の届かない存在ではなくなるかもしれない、と楽観的な姿勢を見せている。

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「2022年に全チームがイコールな状態になるとは思っていない。ビッグチームたちが過去数十年の間にリソースの面で得ているアドバンテージは相当大きいから、(均衡化には)数年かかるだろうね……」

「つまり、彼らは今後もアドバンテージを持っているだろう。ただ(中団チームが)良い仕事をして速いマシンを作れば、最終的にはそこにたどり着くかもしれない」

「つまりレースに勝つまではいかなくとも、表彰台に上がるという“現実的な”チャンスがあるだろう。それは運やタイミングを必要としないチャンスということだ」

 2021年シーズンの予算上限額が引き下げられたことで、ハースのチーム運営自体に影響が及ぶことはないだろう。しかしシュタイナーは、この取り組みがF1に関わる全ての人にとってメリットになると考えている。

「ビッグチームと小規模チームの(予算の)差は、1億ドル(約107億円)から1億5000万ドル(約161億円)ほどあるだろう。でもそれが、将来的には2000万ドル(約21億円)から3000万(約32億万円)ドル程度になるかもしれない」とシュタイナーは言う。

「それは良いステップだと言えるだろう。まだ均衡化はしていない。でも仮に差が5分の1になれば、それは大きな成果だと思う」

■シーズン再開に向け、各チームの士気は高い?

 2020年シーズンのF1は、7月5日にオーストリアでようやくスタートする。シュタイナーは全てのチームが、再開するシーズンに向けて意気込んでいると言う。また3連戦が続く過密スケジュールに関しても、スタッフは十分な準備ができていると考えている。

「皆が再開に向けて熱心に働いている。レースを愛するものにとって、3ヵ月間も何もできなかったことは喜ばしいことではなかったからだ」

 そうシュタイナーは語った。

「今年F1が開催できるかどうかも、チームが全て戻ってこれるかどうかも分からなかったから、少なくともまたレースができることは皆にとって良いことだ。トンネルの先に光が見えれば、彼らのモチベーションにもなるだろう。だから昨年と比べて不平を言う者も少なくなるだろう」

「彼らは今が順風満帆ではないことを理解しているので、彼らのそういった気持ちに偽りはないだろう。我々はただ懸命にできることをするしかないのだ」

 

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この記事について

シリーズ F1
執筆者 Jonathan Noble