ハースF1「ジェットコースターな1年でも、下がる”だけ”よりはマシ!」2023年はヒュルケンベルグ加入で安定に期待
ハースF1のギュンター・シュタイナー代表は“ジェットコースター”のようだった2022年シーズンについて、落ちる一方だったここ数年よりも良かったと考えている。

ハースF1は2022年シーズンにこれまでのような苦戦から立ち直る傾向を示し、獲得ポイントも大幅に増加。チーム代表のギュンター・シュタイナーは、浮き沈みのあるシーズンだったことに思うところはあるものの、下がる一方だった近年よりよほどマシだったと振り返っている。
ハースはここ数年かなり苦戦しており、グリッド上では最後尾付近が定位置と言う状況が続いてきた。そして、彼らはレギュレーションが一新される2022年シーズンに向けて照準を合わせ、競争力を取り戻そうと早くから取り組みを進めることを選んだ。
そして2022年シーズン開幕直前、ハースはロシアによるウクライナ侵攻を受けてニキータ・マゼピンとの契約を解除し、ケビン・マグヌッセンを呼び戻すなど混乱のもとでスタートしたが、マシンはポテンシャルを発揮。開幕戦からマグヌッセンが5位入賞を果たし、中団グループの争いに復帰することができた。
また終盤のサンパウロGPではマグヌッセンがチーム初となるポールポジションを獲得。シーズンのハイライトとなった。
全体として浮き沈みも激しかったハースだが、シュタイナー代表は近年の苦戦ぶりから考えれば、ジェットコースターのような2022年のほうがずいぶんマシだと振り返った。
「(結果を)もっと浮き沈みのないものにできれば、より良かっただろう。しかし好結果をいくつか達成できたなら、それはそれで良いんだ」
シュタイナー代表はそう語る。
「浮き沈みがあるとたくさんのエネルギーを使ってしまう。好結果を記録できる場所もあれば、立ち直る必要がある不調な結果もあると、かなり大変なんだ」

Nico Hulkenberg, Haas F1 Team
Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images
「しかし結局のところ、2021年のようにただただ沈んでいくよりも、ジェットコースターのような経過のほうがずっと良いんだ」
ハースは2023年シーズンに向けて、ドライバーラインアップを変更。ミック・シューマッハーの後任として、ニコ・ヒュルケンベルグが加入する。チームとしては、マグヌッセンと合わせてF1の経験が豊富なベテランで揃えたことになる。
シュタイナー代表は経験豊富なヒュルケンベルグの加入が、2022年シーズン中の好結果を、より安定的に出せるようにする助けになってくれることを期待している。
「それ(より安定した結果)を出せると我々は考えている。必要なのは一貫して行なっていくことだけだ」
「それこそが、我々の取り組んでいる部分であり、経験豊富なドライバーを起用している理由のひとつでもある。改善はあるひとつの事柄ではなく、たくさんの小さな物事の集まりによるんだ」
「チームとして我々は改善しなくてはならない。プロセスを良くし、適切な仕事を行なうためのスタッフを集め、作業させなくてはならないんだ。実現するためには、小さいながらもたくさんの課題がある」
「全てが上手く進めば、それが分かってくるだろう。しかし上手くいかなければ、それまでだ。そして、今はそのための作業を行っているところなんだ」
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