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ハースF1、2023年ドライバーの決定は急がず「我々は1年前より良い立場にいる」

ハースF1のチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、2023年のケビン・マグヌッセンのチームメイトを、急いで決めるつもりはないと語る。

Guenther Steiner, Team Principal, Haas F1

写真:: LAT Images

 来シーズンに向け、ドライバー移籍市場が動きに動いているF1。そんな中ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、来季ラインアップを急いで決めるつもりはないと語る。

 今シーズンはケビン・マグヌッセンとミック・シューマッハーのコンビで戦っているハース。マグヌッセンの契約は来シーズンも結ばれているものの、ミック・シューマッハーの契約は未定。しかもシューマッハーは、フェラーリとのドライバー・アカデミーの契約を今シーズン限りで終了することになったようで、そうなればフェラーリとの関係性が強いハースを離脱するのは必至だと見られている。

 その後任には、複数のドライバーの名が挙がっている。その筆頭が、今季はF1のシートを失い、フォーミュラEに参戦したアントニオ・ジョビナッツィである。ジョビナッツィはイタリアGPとアメリカGPのFP1でハースのマシンをドライブする予定であり、これは来季に向けた準備という意味合いが強いのではないかとも言われる。

 また、マクラーレンを今季限りで離脱することになったダニエル・リカルドの名前も浮上。さらには、現在リザーブドライバーを務めるピエトロ・フィッティパルディのレギュラーシート獲得をサポートするため、ブラジル企業が名乗りを挙げているとの声もある。

 今回のオランダGPには、チームオーナーのジーン・ハースも帯同。そのことを考えれば、将来に向けた話し合いも多く行なわれることになるだろうと、シュタイナー代表は認めた。

「確かに、それについて話をすることになるだろう」

 そうシュタイナー代表は語った。

「でもそれは始まりであり、終わりではない。ドライバーについてや、何をすべきかということについて、話をしてこなかったわけじゃない。でも、我々は少し待つことにした。急いでいるわけではない」

「我々はミックについての状況を注視し、そして何が起きているのかを見ていく。我々は急いではいない。なぜ、自分達が何をしているのかを今決めなければならないのだろうか?」

「もし我々が今決断を下し、それが間違った決断で後悔するような可能性があるのなら、なぜ自分自身に決断を迫るのだろうか?」

「いつも言っているように、どんな可能性もある。一番のターゲットを持ち始めたら、それはもう選択肢が開かれていないということになる。そして本当のことを言わなくなるんだ」

 ただシュタイナー代表は、待つことにリスクがあることを認める。

「我々は意識的にリスクを冒している。おそらく、チャンスはリスクよりも大きいのだ」

Mick Schumacher, Haas F1 Team

Mick Schumacher, Haas F1 Team

Photo by: Motorsport Images

 意思決定のプロセスについて、シュタイナー代表は次のように語る。

「私には自分の考えがある。しかしチームにとって誰がベストなのかを、明確にする必要があるんだ」

「個人として誰が欲しいかではなく、将来のために、そしてチームにとって何が最善か……それが最も重要なことなんだ」

「そしてその答えは、我々は何をしたいのかという対話によって導き出される。リスク回避なのか、または安全性を軽視するのかということもね。そしてそれが決定的な要因になる可能性がある。誰が好きかということは関係ないんだ」

「我々はチームを前に進めようとしていると思う。それがそういう考えをもたらしている。本当に速いドライバーに持つことと、もしくは堅実にマシンを運ぶドライバーを手にすること、そのどちらが最善だろうか? それだけでなく、たくさんのことがある。でもその目的は、明らかにチームを再び前進させることにある」

 シュタイナー代表は、ハースが1年前よりもドライバーたちにとって魅力的なチームになっていると主張する。

「もちろんだ。確かに、コクピットはより興味深いモノになった。2020年にロマン(グロージャン)とケビンを手放した時、私は最初みんなに『誰もがこのシートを望んでいないかもしれない。残念な年になるだろうからね』と言っていた。でも今はクルマが良くなったし、時間と共にもっと良くなると思う」

「ドライバーとしては、自分ができることを示すことができるから、はるかに興味深いチャンスがあると思う。昨年はマシンが移行する年だったから、ふたりのルーキーにとってはF1を学ぶ絶好のチャンスだった。マシンにパフォーマンスがあるという大きなプレッシャーがなかったからね」

「パフォーマンスに関しては、まだまだ長い道のりがある。しかし、昨年よりもはるかに良い位置にいる」

 なおシュタイナー代表曰く、ジョビナッツィがFP1を走るのは、来季の契約とは関係なく、フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットとの会話の中で決まったという。

「それは、マッティアとの話の中から生まれたことなんだ」

 そうシュタイナー代表は語った。

「夏休みの2週間ほど前だったと思う。彼はその時、『ジョビナッツィに再びF1マシンに乗るチャンスを与えることについてどう思う?』と言ってきたんだ」

「彼はフェラーリのリザーブドライバーであり、ピエトロがいない場合には、我々にとっても第2のリザーブドライバーということになる。ピエトロはスポーツカーでもレースをしているから、全戦帯同しているわけではないからね」

「我々はジョビナッツィに時間を与えるけど、我々のマシンにはミックとケビン以外は乗っていなかったはずだ。だからそこに誰か別の人が乗って、マシンがどんなモノなのか意見を語ってくれるといいね。そして、他のドライバーがこのマシンでできることを見たいと思った。だから、非常に迅速に決まったことなんだ」

「だからやってみようということになった。確かに、現在のドライバーたちの走行時間を少し奪うことになるが、これまでマシンをドライブしたことがない他のドライバーの意見を得られることは、チームにとっては多くのことを手にできるということになる」

「そんな中でマッティアが私に尋ねてきたので、今回の機会が訪れた。私は、彼に今回のようなことを尋ねるつもりはなかったが、彼が尋ねてきてくれた。そして私たちは、これは悪いことではないと言ったんだ。なので、彼を走らせることにした」

 
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