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ベテランコンビの”成熟度”がもたらす好影響。ハースF1代表「ヒュルケンベルグの経験は、すでに大きな利益をもたらしている」

ハースF1のギュンター・シュタイナー代表は、今季から加入したニコ・ヒュルケンベルグの持つ豊富な経験値が、すでにチームに利益をもたらしていると語る。

Nico Hulkenberg, Haas VF-23

Nico Hulkenberg, Haas VF-23

Andy Hone / Motorsport Images

 今季からハースに加入したニコ・ヒュルケンベルグについて、同チームのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、すでにその豊富な経験が、チームに利益をもたらしていると語る。

 最近のハースは、ルーキードライバーをはじめ若いドライバーを起用するのが特徴のひとつだった。しかし今季は、ケビン・マグヌッセンとヒュルケンベルグのふたりを起用。現在参戦中の10チームの中でも、特に経験豊富なラインアップが揃う形となった。

 3年ぶりのF1フル参戦となっているヒュルケンベルグは、初戦のバーレーンGPでは予選Q3に進出して10番グリッドを獲得。サウジアラビアGPでも、フェラーリのシャルル・ルクレールがグリッド降格ペナルティを受けた恩恵により、10番グリッドからスタートした。

 開幕2戦の予選でヒュルケンベルグは、チームメイトのマグヌッセンを上回る速さを見せている。しかし決勝ではマグヌッセンが巧みなドライビングを披露し、サウジアラビアGPではそのマグヌッセンが10位に入って、ハースに今シーズン最初のポイントをもたらした。

「彼は、我々が求めていたモノを与えてくれたと思う」

 ヒュルケンベルグについて尋ねられたシュタイナー代表は、そう語った。

「それはすぐに分かった。つまり、ケビンは予選で苦労しているものの、ニコはそうではないからね」

「でもケビンはそのことを不満には思っていない。実際には、ニコが苦労しなかったことを、非常に喜んでいるんだ。彼は、自分の力でそこに辿り着く必要があることを知っているんだ」

「何が問題になっているのか? というような感じだった。予選15位と18位という結果は、災難だろうか?」

「我々はバーレーンでは非常に力強く、予選ではQ3に進出した。だからケビンは、マシンにその力があることを知っている。彼は、そこに辿り着く必要があるんだ」

 今シーズン、多くのチームはタイヤの使い方に苦労し、マシンの最大限のパフォーマンスを引き出すのに苦労している。そんな中、予算制限が設けられ、その上限額に近い額を使えるようになった今のハースにとっては、クラッシュしてその修復費用が発生するのは大きな痛手となる。その観点で言えば、安定したヒュルケンベルグのようなドライバーの経験が役立つと、シュタイナー代表は語る。

「それが、我々が彼を起用した理由だ」

 そうシュタイナー代表は言う。

「後からそう言っているだけと聞こえるかもしれない。でも、レギュレーションがこの方向に向かうことは、誰もが知っていたことだと思う」

「10の優れたチームがある。現在全てのチームが、非常に似通った予算で仕事を進めている。そして、全てのチームが優れたドライバーを起用している。財政的にも技術的にも、堅実である必要があるんだ」

「つまり、非常に接近した戦いになっているということだ。だから、ドライバーの存在が大きな違いを生むかもしれない。小さな部分であるかもしれないが、最も大きな違いを生むこともある」

「我々が望んでいたのは、我々を正しい方向に導くことができる、経験豊富なドライバーなんだ。だから我々は、これまでのことに非常に満足している」

 ニキータ・マゼピンとミック・シューマッハーが組んでいた時には、多くのクラッシュがあり、同士討ちのようなこともあった。そのためハースは、現在のコンビにも、コース上でふたりが戦う時には、大いに注意するよう指示を授けている。ただこれについては、マグヌッセンとヒュルケンベルグも素直に受け入れており、そのことも成熟したドライバーラインアップであることの証となっている。

「ハースには、お互いのことをブロックせず、ふたりで戦わないというポリシーがある」

 マグヌッセンはそう語った。

「彼にプレッシャーをかけたり、抑え込もうとすることはできる。でも、ドアを閉めたりするようなことは許されていないんだ」

「自分たちのためだけではなく、チームのために働いているんだということを確認するだけだ」

 これについてはヒュルケンベルグも、次のように語った。

「良いルールだと思う。お互いのレースを、難しいモノにしようとするのは、目指すべきことじゃない。チームとしてのパフォーマンス、そして獲得ポイントを最大にするためにここにいるんだ」

「僕らは間違いなく問題ないと思う。彼を抜いたけど、問題はなかったんだ」

 
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