以前よりも精神的に強靭になった……ハースF1代表、マグヌッセンの”成長”を高く評価。そしてベテランコンビで挑む2023年に期待
ハースF1のチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、2022年にF1復帰を果たしたケビン・マグヌッセンについて、以前よりも「精神的にはるかに強くなった」と評価する。
2022年、ハースF1はミック・シューマッハーのチームメイトに、ケビン・マグヌッセンを起用した。このマグヌッセンについてチーム代表のギュンター・シュタイナーは、以前F1に参戦していた時と比較して、精神面ではるかに強くなったと語る。
2月にロシアがウクライナに侵攻したことを受けてハースは、レギュラードライバーに決まっていたニキータ・マゼピンとの契約を解除。後任としてシーズン開幕直前にマグヌッセンを起用することを決めた。
マグヌッセンは2020年までハースのマシンをドライブしていたが、2021年はシートを失い、1年間のブランク期間を過ごしていた。にもかかわらず開幕戦バーレーンGPでいきなり5位入賞。その後も6回にわたって入賞を果たし、サンパウロGPではチームに初のポールポジションももたらした。
マグヌッセンは2022年シーズン、これまで以上にF1でのレースを楽しんでいると語った。またシュタイナー代表も、ハースに復帰したマグヌッセンは、以前よりも成熟したように感じていると語った。
「年齢によるものだと思う。父親にもなったしね。しかも、呼び戻されるというのは以前とは別の状況だ」
そうシュタイナー代表はmotorsport.comに語った。
「それは同時に、心にも働きかけることになるだろうし、多くの自信を与えてくれる。そのことは、いかに精神的に強くなったかということの多くを示していると思う」
「現時点での彼は、数年前の彼よりも精神的にはるかに強くなっていると思う」
ハースに復帰する際、マグヌッセンは複数年契約を結び、将来の安定を手にした。そしてチームは2022年限りでミック・シューマッハーとの契約を更新せず、ベテランのニコ・ヒュルケンベルグをマグヌッセンのチームメイトとして起用した。
ヒュルケンベルグがF1にレギュラー参戦したのは2019年が最後だが、2020年と2022年には欠場したドライバーの代役として参戦し、安定した走りを披露したことが評価され、ハースのシートを射止めた。
精神的に強靭なベテランふたりのラインアップになることが、チームの助けになると思うかと尋ねられたシュタイナー代表は、次のように語った。
「私はそうだと思っている」
「それが、我々が望んでいることだ。そして我々がこういう決断を下した理由でもある」
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