ハースF1のシュタイナー代表、スタッフを6週間も家に帰さないのは「フェアじゃない」

ハースF1のチームボス、ギュンター・シュタイナーは、F1トルコGP終了後にホテルでの隔離を避けるために、スタッフに6週間に及ぶ移動を要求するのは不公平だと考えている。

ハースF1のシュタイナー代表、スタッフを6週間も家に帰さないのは「フェアじゃない」

 トルコがイギリス政府の”渡航レッドゾーンリスト”に入れられたことを受け、F1トルコGPに出場するイギリスに本拠地を構えるチームのメンバーは、帰国時に長い隔離期間を過ごさなければいけない可能性が高まっている。そのため各チームは、トルコGP前後にイギリスには戻らず、長く旅を続けなければいけなくなる可能性が高いが、ハースF1のチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、それは不公平なことであると訴えている。

 イギリス政府は、新型コロナウイルス感染拡大の水際対策の一環として、トルコを”レッドゾーンリスト”に入れたことを発表した。このレッドゾーンリストの国からの帰国者は、英国に戻った際に2週間、政府が指定したホテルでの隔離生活を余儀なくされることになる。

 F1は新型コロナウイルスの影響により、カナダGPを断念。その代替として、6月13日にトルコGPを開催することを決めたばかり。しかしトルコGPを戦った後、イギリス帰国時にF1関係者が隔離を免除されるかどうかは不明であり、トルコでのF1開催には暗雲が立ち込めている。

 仮にF1が英国政府から「免除はない」と通達され、トルコGPも実施されることになった場合、イギリスを本拠地に置く多くのF1チームはトルコでのレース終了後に帰国は出来ない。そのため帰国せずに旅を続け、6月27日の第8戦フランスGPに直行。その1週間後の第9戦オーストリアGPにも、そのまま向かわなければいけないということになるだろう。

 しかし、上記の様な行程を採る場合、スタッフは4〜6週間も自宅やファクトリーを離れることになる。ハースF1のシュタイナー代表はこうした状況を想定していなかったと述べた。

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 現在のF1カレンダーを維持しつつ、スタッフを家に返さないという見通しについて、「全て実行可能だが、人に頼めることには限度がある」とシュタイナーは語る。

「(もしイギリスに帰れなければ)スタッフ達は6週間も家に帰れなくなるから、私たちは彼らに敬意を払わなければならない。フェアではないと思う」

「働くのは良いけれど、どこかの段階で残りのスケジュールが楽になる訳ではない。(全17戦が行なわれた)去年も既に大変だった。全レースが開催できることを願っているが、今年も年末にかけてタフは1年になるだろう」

「無理をする必要はない。このままレースを2ヵ月続けて、(F1トルコGP後に)イギリスに帰国するという選択肢はないと思う」

 F1は今週の第4戦F1スペインGPの場でトルコGPを取り巻く状況を把握した上で、次のステップを決定すると述べていた。

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフは、F1のステファノ・ドメニカリCEOを完全に信用しており、彼が最終的な正しい判断をするだろうと語った。

「世界中どこにいても、ホテルに2週間も隔離されるのは、明らかに楽しいことではない」

「だからこそ、ステファノはF1をどうするかを考えている。明確なイメージができて初めて、我々は誰がF1サーカスに残り、誰が家へ帰るのかを決める事ができるのだ」

Additional reporting by Luke Smith and Oleg Karpov

 

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