ハース初表彰台を奪った”謎のトラブル”。シュタイナー代表「訳が分からない」と憤慨
ハースのギュンター・シュタイナーは、F1ブラジルGPでロマン・グロージャンに表彰台獲得のチャンスがあったと語り、不運が重なったことを残念がった。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
上位陣が次々と脱落する大荒れのレースとなったF1第20戦ブラジルGP。その結果、ピエール・ガスリー(トロロッソ)、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)という中団チームのふたりが表彰台を獲得することとなった。
ハースのロマン・グロージャンは、1回目のセーフティカーが出動した時点でガスリーとサインツJr.の間、7番手を走行していた。しかし60周目にレースがリスタートされた際、ターン2でサインツJr.に押し出されるような格好で交わされてしまった。グロージャンはその後も徐々に順位を落とし、最終的に13位でフィニッシュした。
レース後、ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、再スタート時にグロージャンがMGU-Kに関する奇妙なトラブルに悩まされていたことを明かした。
「彼(グロージャン)はどうすることもできなかった」とシュタイナーは語った。
「サインツJr.は彼を外に押し出した。それから彼は中団に埋もれてしまった。我々のマシンはトラフィックの中では速く走れないので、いくつかポジションを落とした。言うなれば、振り出しに戻ったような感じだった」
「MGU-Kに問題が発生したのは(1回目の)リスタートの時だけだった。信じられないよ」
シュタイナー曰く、MGU-Kは完全に壊れた訳ではなく、一時的に不具合が発生したという状況だった。これがハースをさらに混乱させた。
「それが(混乱の)始まりだったんだ」とシュタイナーは続けた。
「彼はMGU-Kからのパワーがなくなったことで加速力を失ってしまったが、しばらくするとまた良くなった。皆あれが何だったのか訳が分かっていないんだ」
一方のグロージャンは、物事がうまく運び始めたタイミングで災難が降りかかるのは、今季のハースを象徴する典型例だと語った。
「正直言って、僕のベストレースのひとつだったと思う」とグロージャンは語った。
「毎周全開で限界まで攻めていた。でもセーフティカーが入ると、僕たちは“死んだ”」
「タイヤの温度は左右共に40℃も下がった。だからリスタートが厳しいものになるのは分かっていたんだ」
「サインツJr.がターン2で僕を押し出したことには納得していない。その後はソフトタイヤを履いたドライバーが次々と僕を抜いていった」
「ポイントを争っている時、ポイント獲得に期待ができる時、僕たちに災難が降りかかるんだ」
「ガスリーが2位表彰台を獲得したことは良かった。今回のレースで嬉しかったことのひとつだね。彼は表彰台に値する走りをした」
「それまでF1の表彰台に乗った最後のフランス人は僕だったんだ(2015年ベルギーGPで3位)。彼にとっては良い1日になったね」
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