メルセデス代表の”FIAへの無線”はF1の新たな試み。ハース代表は「彼は注目されたかったんだ!」

ハースのギュンター・シュタイナー代表は、メルセデスのトト・ウルフ代表がF1スペインGPのレース中に無線で青旗について不満を伝えたのは、”注目”を得たかったからだと語った。

メルセデス代表の”FIAへの無線”はF1の新たな試み。ハース代表は「彼は注目されたかったんだ!」

 F1第4戦スペインGPのレース中、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、レースコントロールに対して無線で、青旗に関する不満を訴えた。優勝を争っていたルイス・ハミルトンが最初のピットストップを前に、周回遅れのニキータ・マゼピン(ハース)に接近していたのだ。

 ウルフの無線は国際映像でも再生された。チームからレースコントロールへのメッセージが放送で公開されたのはこれが初めてだった。

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 レースはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが首位を走り、それをハミルトンが追うという展開だった。ウルフの無線はフェルスタッペンが最初のピットストップを行なった後、ハミルトンのレースにとって重要なタイミングでタイムロスをできるだけ少なくするべく、レースコントロールに訴えるために行なわれた。

 しかしハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーはレース後、マゼピンの青旗に対する対処は問題なかったと述べており、ウルフは自らがメッセージを送ることで”仕事をしている自分”をPRすることを狙っていたと考えているようだ。

「私はそのメッセージを聞いていない。私は、レース後のフリーフィングでトトが言っていたことを聞いたんだ」

 そうシュタイナーは語った。

「だが彼がなぜ、何のためにそんなことを言ったのか、私には正確なところは分からない。状況が分からないのでコメントは出来ないが、今回のニキータはよくやってくれていたと思う」

「おそらくトトは、自分がそこにいて指揮を執っていることを示したかったのかもしれないし、彼が動いたら他のみんなも動くべきだと思っていたのかもしれない」

「彼は自分自身が出演することで、部下に仕事をさせなかった。ちょっとしたパブリシティ(注目・知名度)を得たかったのだろう」

 今回、初めてレースコントロールとチーム間の無線が公開されたが、新たな試みはファンに好評だった。F1レースディレクターのマイケル・マシは、これは昨年からチームと話し合っていた試みであり、今後は放送パッケージの一部として定着していくことを明らかにした。

「昨年のF1委員会での議論をきっかけに、FIAがF1と協力して行なった革新的な取り組みのひとつが、FIAとチームのコミュニケーションを放送の一部として聞くことができるようになったことだ」

 そうマシは話した。

「それは、我々がオペレーションをする上で通常の手順だ。そういう意味で(今回のレースは)初めての試みだった」

「F1グループは放送を通じて、背景にあるものがどんなものなのかを見せようと、いくつかの試みを行なってきた。全チームのアドバイスを受け今回初めて実施されたんだ」

 
 

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