「世界チャンピオンになれる!」マクラーレン代表、自分に厳しすぎるノリスにエール
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表はドライバーのランド・ノリスが”世界チャンピオンのレベルにない“と自虐している件について否定し、タイトル挑戦のためにチームがもっとやるべきことがあると話した。
Lando Norris, McLaren
写真:: Erik Junius
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、現在ランキング2番手のランド・ノリスに対してチームはもっと助けとなるべく、やるべきことがあると考えている。
マクラーレンが競争力をさらに高めてきたこともあり、ノリスは第16戦イタリアGPを終えた段階でランキング2番手を確保している。しかし彼は前半戦では自身が犯したミスに不満があり「世界チャンピオンのレベルに達していなかった」と自己批判をしている。
ステラ代表はこの自己批判は典型的なノリスのスタイルだと感じている。そして、本人の言葉とは違い、ノリスはすでに世界チャンピオンレベルのパフォーマンスを見せていると主張した。
さらにステラ代表は、ノリスが今シーズンより安定してレースに勝てるようになるためのチャンスを与えることが、チームの責任だとも付け加えた。
「彼のコメントでまず感じたのは、これが彼のスタイルだということだ。かなり自己批判的だからね。彼は『コップに半分しか水が入っていない』というふうに考える傾向がある」
ステラ代表はそう語る。
「実際のところ、私は彼には間違いなく世界チャンピオンとなるポテンシャルがあるし、パフォーマンスは世界チャンピオンレベルだと思っている。もちろん、完璧な状態と比較すれば、間違いなく我々には改善の余地があるだろう」
「しかし完璧な状態と比較するのは良いことだと思うよ。それこそが我々のすべきことだからだ。そしてあらゆる小さな機会も非常に細かく分析されていることを、とても励みに思っている」
「例えば、我々は1周目についていくつかやるべきことがあるというのは分かっている。アグレッシブになるか、シンプルにアクシデントを避けようとするかのバランスを見つけようとしている」
「スタートそれ自体では間違いなく改善すべき点がある。ドライバーだけでなく、チームの責任でもあるんだ」
「レース中に彼が責任を負う可能性のある状況も何度かあったと思うが、私はそれもチームの責任だと思っている。仮にチームがより高い基準でオペレーションできていれば、ランドはチャンピオンシップでもっとポイントを獲得できていただろう」
「そしてチームとしては、彼が自分自身にプレッシャーをかけたり、自分の責任だと言ってくれるのは、ありがたいことだと思っている。だが我々には十分な経験があるし、『ありがとう、だがチームの責任だ。いい仕事を続けてくれ』とね」
Lando Norris, McLaren F1 Team, 1st position, Andrea Stella, Team Principal, McLaren F1 Team, on the podium
Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images
ノリスはランキング首位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)からは62ポイント差となっているが、ステラ代表はこの差に怯えるつもりはないと語っている。
ステラ代表は、より結果を出すことができたと感じる瞬間はあったものの、それはタイトル候補ならば普通のことであり、戦いに残っているのはノリス自身の強さによるものだと付け加えた。
「彼は世界選手権で勝てる。これは声を大にして言うべきことだ」
「今年の選手権に関して言えば、ドライバーズチャンピオンシップの面では数字的に諦めるつもりはまったくない。埋めるべき大きな差はあるが、我々はマックスのことを追いかけている。簡単なことではないというのは確かだが、我々はこのポジションにいることにワクワクしている」
「そしてランドがこの位置にいるのは、誰かに助けられたからではない。彼は力強いパフォーマンスを示して、そのポジションに立っている」
「彼の功績として我々が認識すべきことだ。シーズン中にもっと上手くやれたかもしれないチャンスが何度かあったとしてもだ。それ自体は、どのシーズンのタイトル争いにおいても、普通のことなんだ」
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