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アルピーヌの“100レース計画”はなかったことに? 昨年チーム首脳陣入りの現実派ニールセン「私はそういう類を信じない」

かつてアルピーヌは、F1の頂点に返り咲くために「100レース計画」を掲げていたが、チームの首脳陣が変わった現在ではその方針は転換されたようだ。

Pierre Gasly, Alpine

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写真:: Zak Mauger / LAT Images via Getty Images

 アルピーヌF1のマネージングディレクターであるスティーブ・ニールセンは、かつて同チームが掲げていた「100レース計画」に否定的な考えを示した。

 これは、過去のアルピーヌ首脳陣の哲学からの明確な転換を意味している。

 ルノーからアルピーヌにチーム名がリブランドされた2021年、彼らは100戦以内にグリッドの最前線で戦うようになることを目標に掲げていた。具体的には、2024年には表彰台を争い、2025年には優勝を争うと言うものであった。

 ところがアルピーヌは、2025年に歴代最悪とも言えるシーズンを過ごした。6月初旬にはA525の開発を早々に打ち切り、2026年の新レギュレーションのマシンへと専念。その結果、コンストラクターズ選手権では最下位に終わった。

 そんな2025年シーズンの9月にマネージングディレクターとしてチームへ加わったニールセンは最終戦アブダビGPの際、アルピーヌが競争力を取り戻す上で明確な期限は存在しないと強調。彼は「私は100レース計画だとか、3年計画、5年計画といった類を信じる人間ではない」と言う。

「できる限り優秀な人材を適切なポジションに配置し、明確なミッションを与え、全員が同じ方向へ進む体制を作り、とにかく全力で仕事をする……それが大事なんだ」

「地道にゆっくりと磨き上げるようなプロセスで、最終的には他よりも良い仕事ができていることを願うしかない」

「来年(2026年)は、今年よりも良いマシンを作れていると断言できる。ただし、それがグリッドの1番手なのか、10番手なのか、20番手なのかは分からない。確実に前進はしているが、他の9チームも同じように進歩している。彼らがどれだけ伸びているかは分からない」

「私が言えるのは、組織体制を改善し、弱点となっている分野で人材を補強しているということだ。こういった“地道な作業”がまさに今始まったところであり、数ヵ月や1年で立て直せるようなものではない」

 ニールセンは過去にも、このチームがベネトンおよびルノーだった時代に主力として活躍しており、2005年と2006年にはスポーティングディレクターとしてタイトル獲得に貢献した。その経験を踏まえ、彼はルノーが王者になるまでに要した時間を、現在のアルピーヌに同じ物差しで当てはめる難しさを感じている。

「ルノーがベネトンを買収したとき、私はすでにここにいた」

「その時は初勝利までに3年、チャンピオン獲得までに5年かかった。ただし、その指標が今の時代にそのまま当てはまるとは限らない。もっと短いかもしれないし、逆に長いかもしれない。ただ、できる限りのことをやるだけだ」

 2025年シーズンはわずか22ポイントの獲得にとどまり、後半戦は入賞すらままならなかったアルピーヌ。ニールセンは2026年の最優先課題について、より安定して戦える競争力を確立し、中団上位で戦えるチームになることだと語る。

「理想を言えば、毎週末ポイント争いをしたい」

「今年もたまにはそういうレースもできたが、大きく離されるレースがほとんどだった。それは、このチームがいるべき場所ではないし、エンストン(チームの本拠地)が誇る伝統でもない。毎回中団の上位でポイントを争う戦いをしなければならない」

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