ストロール、アロンソとのクラッシュに「僕は左側に十分なスペースを残した」と主張も、責任を問われ次戦3グリッド降格ペナルティ
アストンマーチンのランス・ストロールは、F1アメリカGPの決勝レースでアルピーヌのフェルナンド・アロンソと接触した一件について「十分なスペース」を残したと語った。
Lance Stroll, Aston Martin, on the grid
Zak Mauger / Motorsport Images
F1アメリカGPの決勝レースでは、アストンマーチンのランス・ストロールに、アルピーヌのフェルナンド・アロンソが追突する形となる、激しいクラッシュが発生した。しかしストロールは、アロンソに対して十分なスペースを残したと主張している。
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)のスピンアウトにより出されたセーフティカーがピットに戻り、レースが再開された22周目にその事故は起きた。7番手を走っていたストロールの背後に、バックストレートでアロンソが接近。アロンソはストロールのスリップストリームを使い、左に進路を切ってオーバーテイクしよう試みた。
しかしストロールもこの時、ディフェンスするように左に進路を取った。これによって両者は接触。ストロールはコントロールを失ってスピン状態となり、マシンを大破させてコース上にストップした。一方アロンソはストロールの左リヤタイヤに乗り上げるような格好となり、やはりコントロールを失ってコース左側のバリアに当たることとなった。
ストロールはこの事故でストップしたが、アロンソはなんとかピットに戻り、ダメージを負ったノーズとフロントウイング、そしてタイヤを交換してコースに戻った。レース再開後には強烈な追い上げを見せ、最終的に7位でフィニッシュしてみせた。
ストロールはこの事故の責任を問われ、次戦3グリッド降格のペナルティを科されたが、本人は自分の動きが遅かったのは認めつつも、オーバーテイクを仕掛けたアロンソにはスペースを残していたと主張した。
「確かに僕の動きも遅かったけど、スピードに大きな差があった」
そうストロールは語った。
「ある程度僕の方でも判断していたが、彼には僕の後ろのいる場所を選ぶことができたはずだ。彼のマシンの側面にぶつかったわけじゃない。僕のマシンのリヤに、彼のフロントウイングがぶつかったんだ」
「僕はコースの左側に、十分なスペースを残した。彼をウォールに押し付けたりしたわけじゃない」
「この事故については、様々な見方ができるかもしれない。でも残念だ。ホイール・トゥ・ホイールの接戦だったけど、残念ながら接触してしまったんだ」
なおアロンソは来季アストンマーチンに移籍し、ストロールのチームメイトになる予定だ。ただストロールは、今回のクラッシュがふたりの関係に影を落とすことはないと語る。
「僕はそうなるとは思っていない。僕らはレーシングドライバーだ。今回のようなことは、レースで起こる可能性があるものだ」
なおレース後に行なわれた審議の結果、前述の通りストロールには、次戦メキシコGPで3グリッド降格ペナルティが科されることが決まった。また、ペナルティポイント2も加算されることになった。
スチュワードはこの裁定について、次のように説明している。
「18号車のドライバー(ストロール)は、14号車のドライバー(アロンソ)が左に動いてオーバーテイクを試みた際、反応するのが遅れたことは明らかだった」
そうスチュワードは説明する。
「スチュワードは、主に18号車のドライバーに責任があると判断した」
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