ストロール、今季2度目の表彰台も”小さなミス”に落胆「アレがなければ勝てたかも……」
レーシングポイントのランス・ストロールは、ピットアウト時に犯した小さなミスが、F1サクヒールGPの優勝を逃した原因だと考えている。
Lance Stroll, Racing Point RP20, Pierre Gasly, AlphaTauri AT01, and Esteban Ocon, Renault F1 Team R.S.20
Zak Mauger / Motorsport Images
F1第16戦サクヒールGPで今季2度目の3位表彰台を獲得したランス・ストロール(レーシングポイント)は、ピットアウト時に犯した小さなミスがなければ、レースに勝てたかもしれないと語った。
決勝レースを10番グリッドからスタートしたストロールは、ソフトタイヤを巧みにマネジメント。87周のレースのうち、42周までソフトタイヤで走りきった。1ストップ戦略を採ったマシンの中では唯一、ソフト→ミディアムタイヤという最もアグレッシブなタイヤ選択でゴールを目指した。
エステバン・オコン(ルノー)の前でコースに復帰したストロールだったが、ピットアウト直後のターン1で深く突っ込みすぎてしまう。コースオフするほどではなかったものの、続くターン2~3でスピードが乗らず、ターン4までのDRS区間でオコンにオーバーテイクを許してしまった。
ストロールはペースではオコンに勝っていたものの、なかなか抜く手段が見つからないまま周回を重ねていった。その間に、オープニングラップでシャルル・ルクレール(フェラーリ)と接触し、最後尾に落ちながらも追い上げを続けていたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)がふたりとの差を詰めていき、この3台による3番手争いとなった。
そしてストロールは56周目のターン4でオーバーシュートし、ペレスにオーバーテイクを許してしまう。ペレスは翌周にオコンもたやすくパスし、3番手に躍り出た。
その後、セーフティカーが出動するとワンツー体制を維持していたメルセデス勢がピットイン。ここで2台のタイヤを取り違えるという、メルセデスにしては珍しいミスが起きたため、ペレスとオコン、ストロールがトップ3に浮上した。
ジョージ・ラッセル(メルセデス)はレース再開後に追い上げ、2番手まで浮上したもののタイヤがパンクし再度後退。終わってみれば、56~57周目の攻防が表彰台の高さを決めるバトルとなり、ペレスが初優勝、ストロールが3位となった。
「優勝できたかもしれないと思うだけに、少しがっかりしている部分もあるんだ」
そうストロールはレースを振り返った。
「ピットストップ後、ターン1で少し深く突っ込みすぎて、エステバンに抜かれてしまった。それから、自分のペースで走れなくなってしまった」
「ロックアップしてセルジオに抜かれ、エステバンを抜けるようなペースはなかった。そこで詰まるような形になった」
ペレスに抜かれたときのミスについて聞かれたストロールは、次のように答えた。
「エステバンやセルジオとの争いの中で、DRSを開くのが少し遅れてしまったんだと思う。セルジオが僕を追いかけてきて、僕はディフェンスをしていたんだけど、ブレーキが少し遅れて、ロックしてしまったんだ」
今回のレースで2台が表彰台を獲得し、大量40ポイントを稼いだレーシングポイントは、コンストラクターズランキングでもマクラーレンを逆転、10ポイントの差をつけて3番手に再浮上した。
ストロールはペレスの初優勝と、チームにとっても重要な結果を残せたことを喜んだ。
「セルジオのことはとても嬉しいよ。彼は長い間優勝を待ち望んでいた。それが今週末達成できたんだ。僕も本当に嬉しいよ」
「チームにとっても本当に嬉しい結果だ。信じられないような結果だし、1位と3位はチャンピオンシップのためにまさに必要なモノだった」
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