ルノーはF1で必要なものが分かっていない。採用プロセスの理解不足、過度な干渉……元アルピーヌF1代表のサフナウアーが親会社の体質を批判
元アルピーヌF1チーム代表のオットマー・サフナウアーは、ルノーの上層部がF1で成功するために何が必要かを理解していないと語った。
先日、アルピーヌF1のチーム代表職を解かれたオットマー・サフナウアー。彼は北米のデジタルラジオ局『SiriusXM』に対し、ルノーの経営陣との意見の相違について語った。
アルピーヌは今季の夏休み前最後のレースであるベルギーGPをもって、チームの首脳陣を刷新。サフナウアーの他、スポーティングディレクターのアラン・パルメインもチームを去った。また、アルピーヌのローラン・ロッシCEOも親会社ルノーのルカ・デ・メオCEOによって、F1プログラムから離れた別ポジションに移されている。
これらの人事異動により暫定的にチーム代表となったブルーノ・ファミンは、サフナウアーとルノーは「タイムラインが異なっていた」と語っていた。アルピーヌは元々チャンピオンシップを目指す5年計画を立てていたが、ルノーは早期の成功を望んでいたのだ。
サフナウアーはルノー首脳陣の「非現実的なスケジュール」には合意できなかったとして、彼らはF1で成功するために必要なものを理解していないと語った。
「ルノーの上層部、CEOのルカ・デ・メオは、F1にいる誰もがそうであるように、即座に成功することを望んでいる。しかし残念ながら、F1ではそうもうまくいかないのだ」
「彼らは可能な限り早く成功したがっていたが、私は非現実的なタイムラインには合意できなかった。そんなことをすれば、みんながイライラを募らせることになる。だから私は現実的で可能性のあるプランを掲示したが、彼らはプランをショートカットしようとしていたと思う」
サフナウアーは1年半前にアルピーヌに加入した時、チームの体制にいくつかの欠陥があると感じた。その穴を埋めるためにライバルチームからスタッフを獲得しようとするが、実力あるベテランスタッフは基本的に長期契約であり、情報流出を防ぐガーデニング休暇の関係ですぐにチームに合流することができない。
サフナウアーは、ルノーがF1チームのリクルートに関するプロセスを理解していなかったと主張する。
「組織の中には初歩的なスキルレベルしかない、穴となっている箇所があった。言うなれば、新卒の人材と25年の経験がある人材では全く違うのだ」
「そういったエリアで採用活動を始めた。しかしF1において優秀な人材は少なくとも3年以上の長期契約を結んでいる」
「私は補強が必要な分野において、多くの人材を説得することができていた。しかし彼らが加入するのは多くが2024年の半ばで、中には2025年まで加入が遅れる者もいた」
「彼ら(ルノー)はそういったことを理解していなかった。ただ残念ながら、こういうこと(採用活動)はいずれ必要になるのだ」
またサフナウアーによると、ルノーグループからの干渉は「これまでに見たことがないほど」激しかったという。
「レーシングチームの様々な分野において、親会社がこれまでに見たこともないようなレベルでコントロールしようとしていた」
「商業面、マーケティング面、人事、財務、コミュニケーション……これら全てのスタッフが私ではなく、私の周りにいる、より大きな組織の誰かに報告をしていた。勝つためには“海賊”である必要があるのに、まるで“海軍”のようだった」
「そういったことはあってはならない。もし誰かを雇おうとしていて、その人と1日以内に契約を結ばないといけない……F1ならそういうこともある。そこで2週間もかかっていてはいけない」
「2週間もかかっていては、その人は別のところに行ってしまうかもしれない。だから海賊である必要があるのだ」
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