アストンマーチンF1代表、元マクラーレン代表のチーム合流も役職は変わらず「彼はレース活動以外への技術応用にも注力」
アストンマーチンF1で代表を務めるオットマー・サフナウアーは、かつてマクラーレンでチーム代表を務めたマーティン・ウィットマーシュが加入することが決定したが、自分の役職は変わらないと語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
先日、アストンマーチンは元マクラーレンのチーム代表であるマーティン・ウィットマーシュが加わることを発表したが、アストンマーチンF1のチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、自身の役職は変わらないと語っている。
アストンマーチンのローレンス・ストロール会長は、先日ウィットマーシュが新設されたパフォーマンス・テクノロジー部門のリーダーであるグループ・チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(グループCEO)に就任すると発表した。
現在63歳になったウィットマーシュは、2014年にマクラーレンを去って以降、国際ヨットレース・アメリカズカップにベン・アインズリー・レーシングと共に参画し、その後ヨットレースの技術を転用した貨物船の研究開発を行なう「BARテクノロジーズ」を共同創設者として立ち上げ、会長を務めてきた。
また、F1が予算制限制度を導入する際には、一時的にFIAのコンサルタントを務めた経歴がある。
ウィットマーシュがグループCEOとして携わるパフォーマンス・テクノロジー部門では、アストンマーチンの市販車部門からF1チームまで、グループ全体が蓄積してきたテクノロジーやノウハウを、レース活動や自動車製造以外への様々なセクターへ応用していくという。
チーム代表のサフナウアーは、ウィットマーシュにはF1チームを率いた経験があるが、自分の役職が揺らぐことはないと語っている。
「F1部門は、引き続き私のリーダーシップ下にある」と彼は言う。
「つまり、私はこのままチーム代表兼CEOを務める。マーティンはグループCEOとなり、F1部門には彼を経由して報告がくることになる」
「ただ、唯一分かっていないことは、グループを統括する彼がどれだけの時間をそれぞれの事業体に費やせるかという点だ」
「最初のうちは、彼の専門分野が活きるアストンマーチン・パフォーマンス・テクノロジー部門の強化に時間が割かれるため、F1部門にはあまり注力できないのではないかと思う。しかし、分かっていないのは、どこにどれだけの時間を割けるかということだ」
Martin Whitmarsh
Photo by: JEP / Motorsport Images
サフナウアーは、ウィットマーシュがマクラーレンとBARテクノロジーズで培ったF1以外の分野での技術活用に関する貴重な知識をアストンマーチンにもたらすと期待している。先日起工式が行なわれた新ファクトリーでは、レース活動以外のプロジェクトにも対応できるような設計がなされている。
「マクラーレンが同じようなことを始めた時に、彼はそこにいた。だから彼には経験があるし、近道を我々に教えてくれるだろう」
「また、彼は7年の間ヨットレースに携わっていて、ヨットレースの技術を貨物船に応用した新しい会社を立ち上げた」
「技術応用型のビジネスだ。彼は技術転用の分野で良い経験値を持っており、我々のパフォーマンス・テクノロジー部門のビジネスを短期間で発展させてくれるだろう」
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