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レッドブルの育成は危機状態? トロロッソ代表はナンセンスと一蹴

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レッドブルの育成は危機状態? トロロッソ代表はナンセンスと一蹴
執筆:
協力: Oleg Karpov
2019/03/21 9:40

トロロッソのフランツ・トスト代表は、レッドブルの育成プログラムが危機に瀕しているという主張はナンセンスだと語った。

 トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、レッドブルの育成プログラムが破綻しているという主張に対し、”ナンセンス”だと一蹴した。

 ダニエル・リカルドがルノーへの電撃移籍を決め、ピエール・ガスリーがレッドブルへと昇格したこともあって、トロロッソは2019シーズンのラインアップを一新。ダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンを起用することに決めた。

 クビアトはレッドブル育成出身のドライバーとしてトロロッソからF1デビュー。レッドブルへと昇格し2度の表彰台獲得を経験したものの、マックス・フェルスタッペンと入れ替わるようにトロロッソに出戻る形に。2017年のシーズン途中で解雇されたため、2018シーズンをフェラーリの開発ドライバーとして過ごしていた。

 アルボンは、2018シーズンのF2ランキング3位となりスーパーライセンスを獲得。トロロッソから声がかかる前にフォーミュラE参戦が発表されていたが、日産との契約を解除して、F1デビューすることが決まった。

 つまり、これまでレッドブル育成ドライバーを起用してきたトロロッソのラインアップが、一度は見限った元育成ドライバーと、育成プログラムとは関係ないルーキーで構成されることになったのだ。

 現在レッドブル育成ドライバーの中で、最もF1に近いのは昨年のF3ヨーロッパ選手権ランキング2位で、今季はスーパーフォーミュラに参戦するダニエル・ティクトゥム。しかし彼は、スーパーライセンス取得にあと一歩届いていない状態だ。

 レッドブルの育成プログラムはもはや機能していないという声も聞かれる中、トストはそう考えるのは理に適っていないと主張している。

「レッドブルの育成が危機に瀕していると言うことは、ナンセンスだ」と、トストはmotorsport.comに語った。

「(レッドブル・モータースポーツアドバイザーのヘルムート)マルコは、素晴らしい仕事をしているし、我々には素晴らしいドライバーがいる」

「仮にレッドブル・レーシングとトロロッソに、レッドブルのドライバーがいなければ、それこそ危機になるだろう」

「しかし我々にはマックス・フェルスタッペンがいる。彼はレースに勝つことができるし、チャンピオンシップを狙うこともできるだろう。そして、ピエール・ガスリーという非常に熟練し、速さを持ったドライバーがいる。トロロッソにも、ふたりの素晴らしいドライバーがいるんだ」

「今のレッドブル・ドライバーたちは、これまでの中で最も経験豊富であり、最速のドライバーたちだと考えている」

「振り返ってみると、(セバスチャン)ベッテルと(マーク)ウェーバーという時期もあったが、ウェーバーはレッドブルの育成やトロロッソのドライバーだったわけではない」

「そしてその後、フェルスタッペンとリカルドという、トロロッソから昇格したドライバーのラインアップとなった」

「しかし今は、フェルスタッペンとガスリー、クビアトとアルボンという非常に強力なドライバーが揃ったと言えるだろう。育成プログラムが素晴らしい仕事をした」

 アルボンは、ブレンドン・ハートレーと入れ替わるようにF1デビューを果たした。ハートレーも、かつてはレッドブルの育成ドライバーとしてF1参戦を目指していたが、一度育成プログラムを離脱しスポーツカーレースに転向。ポルシェの一員としてWEC王者に輝き、F1デビューまでたどり着いた。

 クビアトやハートレーのように、かつてレッドブル系だったドライバーが2度目のチャンスを与えられるためには、何が必要になるのかを訊かれたトストは「常にドライバー自身のパフォーマンスが重要だ」と答えた。

「そのドライバーが成功するかどうかを決めるのは、外部ではなくそのドライバー自身だ。パフォーマンスがそれを決める」

「そして我々レッドブルは正直なんだ。だから『君のパフォーマンスは十分じゃない。君はアウトだ』と言うんだ」

「しかし彼ら自身がより成長し成熟していき、それが成し遂げられると示すことができれば、彼らは戻ってくることができる」

 このオフシーズン、レッドブルは新たに4人のドライバーを育成プログラムに加えた。ティクトゥムと共にスーパーフォーミュラに参戦するルーカス・アウアー、F3で頭角を現したユーリ・ヴィップス、トヨタ・レーシングシリーズ王者のリアム・ローソン、そして日本のFIA-F4王者であり今季はFIA F3選手権に参戦する角田裕毅である。

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この記事について

シリーズ F1
チーム トロロッソ・ホンダ 発売中
執筆者 Valentin Khorounzhiy