メルセデス、”ハミルトン第一”体制は否定「ボッタスが前でもオーダー出した」

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メルセデス、”ハミルトン第一”体制は否定「ボッタスが前でもオーダー出した」
Adam Cooper
執筆: Adam Cooper
翻訳:: 松本 和己
2018/07/23 10:46

メルセデスのトト・ウルフ代表は、ドイツGP決勝でどちらのドライバーが前に出ていたとしても、レース終盤にポジションを守るようにオーダーを出していたと話した。

Race winner Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 W09 and Valtteri Bottas, Mercedes-AMG F1 W09 celebrate at the end of the race
Race winner Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1, and Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1, celebrate in Parc Ferme
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09, leads Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09, and Kimi Raikkonen, Ferrari SF71H
Toto Wolff, Mercedes AMG F1 Director of Motorsport and Andy Cowell, Managing Director, Mercedes AMG High Performance Powertrains
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09, and Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09, wave in celebration of victory
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09, leads Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09 and Kimi Raikkonen, Ferrari SF71H
Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09
Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09, leads Kimi Raikkonen, Ferrari SF71H
Toto Wolff, Mercedes AMG F1 Director of Motorsport

 ドイツGP決勝のレース終盤、トップのルイス・ハミルトンにオーバーテイクを仕掛けたバルテリ・ボッタスに対して、ポジションを守るようにチームオーダーを出したメルセデス。チーム代表を務めるトト・ウルフは、たとえ両者のポジションが逆だったとしても、同じようにオーダーを出していたと話した。

 フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップを快走していた今回のレースだが、レース後半になって雨が降った際に、ベッテルがクラッシュ。セーフティカーが出動した。

 このタイミングでキミ・ライコネン(フェラーリ)とボッタスがピットインし、ステイアウトしたハミルトンがトップに浮上することになった。

 レースが再開されると、タイヤを交換したボッタスがハミルトンに襲いかかった。しかしチームはこのバトルに介入、無線でフィニッシュまでポジションを守るようにとボッタスに伝えた。

 この決断が、現在のチーム内におけるドライバーの序列が明確になっている兆候なのかと問われたウルフは「いいや、全くそうではない」と断言した。

「もしバルテリがレースをリードし、ルイスが2番手だったとしても、全く同じ決断をしていただろう」

「誰がリードしているかにかかわらず、マシンを無事に持ち帰ることが重要だった」

「リスタートでお互いがやり合っていた時、まだ雨が降っている場所があったり、湿っているところもあった」

「ここ2戦で、1台や2台のマシンを失うという不運に見舞われていた。それが再現されるなど、想像さえしたくない事態だったんだ」

 ボッタスと今回の状況について話し合う必要があるかと訊くと、ウルフは次のように語った。

「ボッタスとは、表彰式でアイコンタクトをした。我々の間では、事態はかなり明確だと思う」

「しかし私がバルテリに言ったことと、チームに戻ってから彼に言うことは同じだろう。バルテリとルイスが逆でも同じだ」

「これが我々のチームの持つ透明性であり、我々は2人に差をつけることはない。それが2台で表彰台を獲得する上で大切なことだった。ワンツーフィニッシュは、不運に見舞われたことで我々が失ったポイントを取り戻すのに重要だった」

 ウルフは、タイトル争いが重要な局面に差し掛かるまでは、ドライバー2人の順位を入れ替えるようなオーダーは出さないと話した。

「レースをさせることが最も重要だ。チャンピオンシップが残り3分の1、もしくは4分の1に入ったら、ふたりのドライバーの間に大きな違いが生じる。我々は常日頃から、そうなるまでは理不尽な決断を下すことはしないと言っている」

 一方ライバルであるフェラーリは、タイヤ交換のタイミングの違いでベッテルの前を走っていたライコネンに対して、ベッテルを前に出すようにと遠回しに伝えていた。

 これについてウルフは「一方の結果を最適化するための、とても難しい決断だ」と述べた。

「そしてそうする必要があることもある。一方で、両方のドライバーに優勝するチャンスを与える必要もある。キミはシーズン序盤の数戦は戦略が不利に働くこともあり、不運だった。フェラーリは適切な決断を下すのに苦労していたのだと思う。それは理解できることだ」

 またウルフは、クラッシュしリタイアしたベッテルに同情した。

「それ(ベッテルのクラッシュ)はミスだった。しかし、我々の勝利を楽しむのと同じくらい、彼のことを思っている。我々はコース上で激しく戦うライバルだ。私は彼に共感できる。素晴らしいことではない」

「プッシュするのと、後ろから迫ってくるライバルたちからリードを守ることの間で、適切なバランスを火つける必要がある。同様に、マシンをコース上で安全な状態に保つことも重要だ」

「それはいつでも簡単なことではない。今日は彼に味方しなかった。それがプレッシャーのせいなのかどうかは、私にはコメントできない」

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この記事について

シリーズ F1
イベント ドイツGP
ロケーション ホッケンハイム
ドライバー ルイス ハミルトン 発売中 , バルテリ ボッタス 発売中
チーム メルセデス 発売中
執筆者 Adam Cooper
記事タイプ 速報ニュース