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火曜日から始まるアブダビF1テスト。来季のタイヤ特性を把握する上で超重要……レースドライバーには10セットの”新仕様”タイヤを割り当て

11月22日(火)に、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで、2023年シーズンのF1に向けたピレリタイヤテストが行なわれる。このテストでは、新仕様のピレリF1タイヤをいちはやく試せるため、来季飛躍を遂げる上で重要なセッションとなる。

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT03

写真:: Erik Junius

 F1の2022年最終戦アブダビGPから1日の休息日を挟み、F1は早くも来シーズンに向けた走行プログラムをスタートさせる。それが、アブダビGPの舞台となったヤス・マリーナ・サーキットで行なわれる、ピレリのタイヤテストである。

 このテストでは、全10チームがそれぞれ2台のマシンを走らせ、1台はレースドライバーが、もう1台はF1出走2戦未満のルーキードライバーがドライブを担当する。使われるのは2023年仕様のタイヤのみであり、その特性を掴む非常に重要なテストである。

 今季のアメリカGPとメキシコシティGPのフリー走行2回目では、2023年仕様タイヤのテストが実施され、全20台が新しい仕様のタイヤを試した。このテストではどのコンパウンドが用意されたかなど細かい情報は与えられず、いわゆる”ブラインドテスト”であった。一部のドライバーが使ったタイヤは今回のアブダビテストにも持ち込まれるが、中には実験的なタイヤを走らせたドライバーもいたようで、チームとしても新仕様タイヤのデータを完全には収集できていない。

 また、本来ならば来季から、タイヤウォーマーの温度は70度から50度に引き下げられる予定となっていた。しかし、前述の2グランプリでのテストの結果、ウォーマーの温度を下げることに各チームやドライバーが難色を示したため、この案は撤廃。今回のアブダビテストでも、走行前にタイヤウォーマーを用いて70度で2時間温められる予定である。

 使えるタイヤのセット数は、レースドライバーとルーキードライバーで合計数とその内訳が下記のように異なっている。

レースドライバー:合計10セット(C1:1セット、C2:1セット、C3:3セット、C4:3セット、C5:2セット)

ルーキードライバー:合計8セット(C3:2セット、C4:4セット、C5:2セット)

 ピレリのチーフエンジニアであるシモーネ・ベラはmotorsport.comに対し、この割り当てはFIAと共に決定されたと語った。

「最も硬いタイヤであるC1とC2を1セットずつだけ持ち込み、C3〜C5を複数セットにするのは当然のことだ。なぜなら、それらのタイヤが、このサーキットに適したモノだからね」

「そしてこのアイデアは、若いドライバーたちがより柔らかいレンジのタイヤで多く走ることができ、マシンに対する自信を守ることができる」

 なおC1〜C5のコンパウンドは、2022年仕様のモノから変更されていない。しかしその構造自体には変更が加えられている。

「2023年仕様は、フロントとリヤのアクスルの構造が異なっている。主にフロントだ」

 そうベラは語った。

「フロントをより完成度が高いモノにするため、構造について多くの作業を行なった。そして、フロントアクスルにかかる圧力を、現在のモノから少し減らすことを目指した」

 ベラ曰く、2023年には6番目のコンパウンドを投入する可能性があるという。これは現在のC1とC2の間に設定されるモノであり、投入が実現されれば現在のC1はC0となり、新しいコンパウンドがC1になるという。

 このコンパウンドは、実はアメリカGPのFP2で、一部のドライバーが使ったという。

「C1の新しいバージョンがある。従って、現在のC1はC1ではなくなる。新しいC1は、従来のモノと比べてより多くのグリップを持つコンパウンドだ。現在のC1は、グリップが少し不足しているというフィードバックを受けた」

「現在のC1は来年はC0になる。したがって来季は、6つのコンパウンドが存在することになる」

「C0はシルバーストンや鈴鹿、カタールなど、タイヤにかかる負荷が大きいサーキットで使われることになるだろう」

 またタイヤウォーマーの温度を50度に引き下げることが廃案となったことについて、ベラは次のように語った。

「我々は構造に集中した。それが、今年の開発の主な目標だったからだ。また、異なるコンパウンドを多く開発できなかったので、50度という目標を達成できなかった」

「そのためドライバーにフィードバックを求め、FIAにエネルギーの使用量の節約について尋ねた。その結果、タイヤウォーマーに関してはエネルギーをあまり節約できなかったため、最善の解決策は70度を維持することだと判断された」

 なおピレリは、2023年用マシンが登場する前、冬の間にも2022年マシンで複数回のテストを行なうことを予定している。

 ポール・リカールとフィオラノでは、ウエットタイヤのテストが行なわれる予定であり、またポルティマオでは2024年に向けたスリックタイヤのテストが行なわれる。

 このテストにはフェラーリやアストンマーチン、アルファタウリが参加する予定で、メルセデスもこのテストをサポートすることに関心を示している。

「全てのチームではないが、いくつかのテストを行なう予定だ」

 そうベラは語った。

「チームにスケジュールの状況を尋ね、いくつかのチームがこれに応じてくれた」

「主にインターミディエイトとウエットのテストを行なう。我々にとっては、寒い気温と代表的なコンディションという意味では、テストに最適な時期なんだ。そして2024年の新しい仕様を開発するために、スリックタイヤのテストも行なう予定だ」

 
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