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2021年にF1参戦のアルピーヌ。ブランド変更で”フェラーリスタイル”の成功を狙う?

ルノーF1チームは2021年から、アルピーヌへとブランド変更することを発表した。それにはどんな狙いがあるのだろうか。

Fernando Alonso, Renault R25, leads Michael Schumacher, Ferrari F2005

Fernando Alonso, Renault R25, leads Michael Schumacher, Ferrari F2005

Steve Etherington / Motorsport Images

 フェラーリの創設者であるエンツォ・フェラーリは、レーシングチームであるスクーデリア・フェラーリの活動資金を稼ぐことを目的に、レーシングカーをベースとした高級スポーツカーの販売を始めた。

 しかし元の動機がどうあれ、スクーデリア・フェラーリと市販車事業がお互いの成功を後押しし、フェラーリの名声を高めたのもまた事実である。

 ルノーの新たなCEOに就任したルカ・デメオが、アルピーヌに対して持っているビジョンも、このフェラーリのモデルからそう遠くはないだろう。ルノーは、現在F1に参戦しているチームの名称を、2021年からアルピーヌへと変更することを発表した。

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 アルピーヌは1956年にフランスのレーシングドライバーであるジャン・レデレが設立。ルノー車のチューンアップやレースバージョンなどを手掛け、ラリーやル・マン24時間レースで活躍するなど、長い歴史を持っており、最近ではWECのLMP2クラスにシグナテック・アルピーヌとして参戦している。

 7月にルノーCEOとなったデメオは、コロナ禍によって加速した危機からグループ全体を救うための道を、迅速に決めなければならなかった。その中には、ルノーF1プロジェクトの評価と、新たなコンコルド協定にサインし、さらに5年間F1に参戦するかどうかを判断することも含まれていた。

 しかしF1に予算制限が導入され、分配金の構造が改善されたことで、F1への継続参戦はほとんど問題なく決定された。F1活動が際限なく損失を計上することはなくなり、利益を生み出すことも不可能ではなくなったのだ。

 そのためデメオはこの機会に、フェラーリ式ビジネスモデルの再現を目指しているようだ。つまりF1での成功を通じてアルピーヌをブランドとして成功させ、その利益をF1チームへと還元するという好循環を生み出すことを望んでいるのだ。

 デメオはF1イタリアGPを訪れ、「興味深いのは、モータースポーツに関連するビジネスを生み出すことだ。それが実際に、モータースポーツ活動の資金を生み出す」と話した。

「私の考えは、そうした循環を生み出すことで、モータースポーツにおけるグループに永続的に関与することができるようにすることだ」

「それが望みだ。そのためには計算をしなくてはいけない。我々はここでどんなビジネスができるか考える必要がある。どんな製品を出すのか、コストはどれくらいかかるか、どれくらいの利益が出せるか……しかし過去にはそういったことが行なわれたので、それが機能することは分かっている」

 これは論理的なプランであり、F1チームの名称変更を十分に正当化するものだ。しかしアルピーヌが注目を集め、ブランドを宣伝するためにはチームが結果を残さなくてはいけない。

 そのためにも、ルノーは数年に渡って投資を続けてきた。そして、来季からはルノーで2度タイトルを獲得したフェルナンド・アロンソの起用も決めている。

 アルピーヌへとスポットライトを当てることで、これまで多額の費用を費やしてきたルノーがマーケティング効果を失うという危険を冒すことになるが、F1での成功を市販車と関連付けるには、ルノーはブランドとして大きすぎるとデメオは考えている。

 そして彼は、F1でのブランド変更はマイナス面をはるかに上回るチャンスを生み出すと語った。

「我々(ルノー)は120年前からあるブランドだ。だから私は、そのような動き(チーム名変更)がルノーに対する認知度や好感度を危うくするとは思わない」

「それは、誰もが知っている、歴史ある伝統的なマニュファクチャラーであるということを意味する。我々には多くの挑戦や課題が待ち受けているが、認知度に関して問題があるとは思わない」

「この変更は何か新しいことをするための方法であり、ファンにとっても魅力的な、信頼できる方法だと思う」

「もちろんこれらのことをする前に、一種のテストのようなものをして、何人かの人たちと話もした。しかしその話をするたびに、笑顔を引き出すことができたんだ」

「専門家のデータもそれがクールなことだと示している。だから、これが非常に良いストーリーになると確信している」

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Photo by: Alpine

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