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“ロブおじさん”はいかにマクラーレンF1を常勝軍団に変えたのか? レッドブル元同僚が明かす革新アプローチ

元アストンマーティンF1技術主任であるダン・ファローズは、マクラーレンの成功において、かつてレッドブルに所属したロブ・マーシャルの貢献度合いは大きいと語った。

Rob Marshall, Chief Designer, McLaren F1 Team, Zak Brown, CEO, McLaren Racing

Rob Marshall, Chief Designer, McLaren F1 Team, Zak Brown, CEO, McLaren Racing

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 F1ポッドキャスト『James Allen on F1』に、かつてアストンマーティンの技術部門を率いたダン・ファローズが登場。レッドブルとマクラーレンのF1での成功におけるロブ・マーシャルの存在を強調した。

 一時はコンストラクターズランキング最下位争いまで低迷した名門マクラーレンだったが、2018年以降は徐々に巻き返し、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリという強力な布陣を構えた2023年シーズン後半は上昇気流に乗った。

 そして2024年のマイアミGPでノリスがF1初勝利を挙げてからはさらに勢いが増し、ふたりがその後5勝をマークして1998年以来となるコンストラクターズタイトルを獲得。今年はシーズン折り返しで13戦中10勝……ドライバーズランキングではピアストリとノリスがワンツー体制を築き、コンストラクターズランキングでも堂々の首位に立っている。

 マクラーレンを常勝軍団に変えたキーパーソンとされているのが、2024年1月からマクラーレンにエンジニアリング&デザイン担当テクニカルディレクターとして加入したマーシャル。現行”グラウンドエフェクト”レギュレーションが始まった2022年から2023年にかけて、レッドブルで手腕を奮った経歴を持っている。

 マーシャルはマクラーレン加入後、2024年マシンMCL38の開発にシーズン途中から携わり、2025年のF1で猛威を振るうMCL39のコンセプト開発に大きな役割を果たした。

 マーシャルの貢献は、かつてレッドブルで共に働き、元アストンマーティンF1技術主任のファローズも称賛するところ。その秀でた才能として、車両ダイナミクス部門と空力部門の意見を取り持つ調整能力を挙げ、それが今のマクラーレンの成功に繋がっている可能性が高いと示唆した。

 またMCL39のサスペンションは、アンチダイブ特性を追求したアーム配置が特徴だが、このアプローチはマーシャルの影響を受けた可能性が高いとファローズは語った。

「我々は彼のことをロブおじさんと呼んでいた。彼は素敵な人だよ」

 ファローズはJames Allen on F1でそう語った。

「あれ(MCL39)はおそらく、色々な意味で彼の影響の一部だと思う。彼は人々をまとめるのが上手い。作為的なところがなく、政治的な駆け引きもしない」

「特に現行レギュレーションでは、空力と車両ダイナミクスをリンクさせることが非常に重要で、サスペンションと空力を適切な方法で連動させることが非常に重要になる。彼は部門間の橋渡しができる人物だ」

Marshall pictured alongside Red Bull Racing royalty at the RB5 launch in 2009

Marshall pictured alongside Red Bull Racing royalty at the RB5 launch in 2009

Photo by: Andrew Ferraro / Motorsport Images

「以前(マクラーレンが)どれほど上手く機能していたのかは知らないが、彼がそういうことをできる人物であることは確かだ。しかし同時に、彼は偉大な革新者でもある。特にメカニカルな面で問題があれば、それに対するクリエイティブな解決策を考え出すのが得意な人なんだ」

「例えばサスペンションに関しては、いくつか興味深い革新が見られると思う。それが必ずしも彼だけの成果だとは言わないが、彼の名前があちこちに出てくるのは確かだ」

「彼はそういうことができる人だと思うし、リーダーとして率先的に動き、相談もできる。特に大きなプレッシャーにさらされているチームでは非常に役立つ。彼がおそらく影響を与えたと思う」

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 ファローズは、マクラーレンが優れていると思う点について、一貫した開発アプローチとアップデート計画を挙げた。実際マクラーレンは目先のパフォーマンス向上を追い求めるのではなく、フリー走行でテストパーツを試してデータを収集した後、実際のアップデートを投入するという慎重なアプローチを取ってきた。

 このマクラーレンのアプローチは、直近2シーズンで顕著だった。例えば、マクラーレンはカナダGPの週末に新しいフロントウイングを登録したが、フリー走行でのみ使用してデータを収集。実戦投入するのはオーストラリアGPになってからだった。

「2023年にパフォーマンスを飛躍させて以来、印象的だと思うのは、彼らのアップデートのいくつかは見た目ではあまり目立たないが、明らかに計画があったということだ」とファローズは語った。

Jonathan Wheatley, Team Manager, Red Bull Racing, Rob Marshall, Chief Designer, McLaren F1 Team, David Coulthard, Presenter

Jonathan Wheatley, Team Manager, Red Bull Racing, Rob Marshall, Chief Designer, McLaren F1 Team, David Coulthard, Presenter

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

「彼らはそれを貫き、マシンを改善するための哲学を決めた。少しずつ実行に移し、どんどん速くなっていった。個人的な経験からも、グリッド全体を見渡しても分かるように、現行レギュレーションは何かを投入して上手くいくか見極め、信頼性の高いパフォーマンスを生み出すのが非常に難しい。しかし彼らはそれができているようだ」

「おそらく、それが最も印象的なことだ。現時点で、彼らがカスタマーチームであるということは、あまり関係がないと思う。メルセデスのパワーユニット(PU)は良いけど、レギュレーションの現段階ではどのPUも安定して良いモノだと思う」

「ギヤボックスも自社製だ。彼らは違いを生み出せるだけのクルマづくりができる。それが彼らのやってきたことだと思う。一貫してアップデートを投入してきた。それらは確実に機能し、他の誰よりも頭ひとつ抜け出している」

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