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ついに始まった2025年F1プレシーズンテスト、どこに注目して見ればいい? ポイントをおさらい

2月26日にバーレーン・インターナショナル・サーキットでスタートしたF1のプレシーズンテスト。3日間のテストで注目すべきトピックについておさらいする。

Alex Kalinauckas

Alex Kalinauckas

公開日時: 2025/02/26 7:28

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Race start - Lando Norris, McLaren MCL38, Max Verstappen, Red Bull Racing RB20, George Russell, Mercedes F1 W15 battle for the lead

 ロンドンで行なわれた華やかなシーズンローンチイベントを終え、2025年シーズンのF1は開幕前テストの時を迎えた。今年も例年同様に舞台はバーレーン・インターナショナル・サーキットで、2月26日から3日間実施される。

 今年は開幕戦の開催地がバーレーンではなくオーストラリアとなっているが、それでもこのテストが開幕に向けて有益なものとなることは間違いない。今回はテストで注目されるトピックをいくつかピックアップする。

1. レッドブル、今年はハンドリング改善なるか

Max Verstappen, Red Bull Racing RB20

Max Verstappen, Red Bull Racing RB20

Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images

 レッドブルは昨年、このテストを間違いなく圧倒していた。初日に大きな差をつけてトップに立つと、最終日はパフォーマンスランを省略するほどだった。しかし、その優位性の大部分はライバルチームの不振によるものであり、RB20の問題点はすでに表れていた。マックス・フェルスタッペンはマシンのハンドリングの悪さに手を焼き何度もコースを外れ、セルジオ・ペレスは信頼性の問題に早くも直面していた。

 結果的に、レッドブルは序盤戦こそ圧倒的な強さを見せたものの、中盤以降は失速。フェルスタッペンが前半戦の貯金でドライバーズタイトルを手にしたが、コンストラクターズタイトルには手が届かなかった。そしてチームはこの冬、ハンドリング問題の改善に取り組んできた。

 そして今、努力の成果を試すときが来た。チームやドライバーは「ただのテストだから」と言うが、それを真に受けてはいけない。彼らのソフトウェア分析によって、現時点でもライバルの実力をほぼ正確に把握しているのだ。テストで起きたことは重要なのである。

2.マクラーレン、バーレーンの“呪い”を終わらせられるか

Lando Norris, McLaren MCL38 and Oscar Piastri, McLaren MCL38

Lando Norris, McLaren MCL38 and Oscar Piastri, McLaren MCL38

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 昨年久々のコンストラクターズチャンピオンに輝いたマクラーレン。その親会社はバーレーンの政府系ファンドだが、彼らは近年“ホームサーキット”とも言えるバーレーンで苦戦を強いられてきた。

 2022年にはダニエル・リカルドがCOVID-19に感染しテスト期間を全休、さらにランド・ノリスはブレーキのトラブルに見舞われた。翌2023年も全チームの中で最も少ない周回数に終わり、戦闘力が高まったことで期待されていた2024年も細かいトラブルに苦しめられた。過去3年での最高成績は6位止まりだ。

 彼らの鬼門となっているバーレーンでのグランプリまではあと1ヶ月半ほどあるが、今回のテストでMCL39がどのような走りを見せるかは、チームの現在の実力を示す重要な指標となる。2024年は素晴らしい1年となったが、ダブルタイトルを目指して開幕ダッシュを決めるためにも、スムーズなテストを過ごすことが求められる。

3. 近年稀に見る数のルーキー

Oliver Bearman, Reserve Driver, Ferrari and Haas F1 Team, Andrea Kimi Antonelli, Mercedes-AMG F1 Team, in the Paddock

Oliver Bearman, Reserve Driver, Ferrari and Haas F1 Team, Andrea Kimi Antonelli, Mercedes-AMG F1 Team, in the Paddock

Photo by: Sam Bagnall / Motorsport Images

 これは何度も言われてきたことだが、今年はとにかくルーキーが多い。特に2023年から2024年にかけてはドライバーラインアップに全く動きがない異常事態となっていが、今年はグリッドの30%である6人がルーキーが占める状況となっている。

 ただし、そのうち3人は特別なカテゴリーに分類される。リアム・ローソン(レッドブル)、オリバー・ベアマン(ハース)、ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)は、それぞれF1で11戦、3戦、1戦の出走経験があるのだ。ただそれらは代役や短期契約でのものであり、フル参戦は初めて。F1のプレシーズンテストも初体験となる。

 とはいえ、彼らにはすでにF1デビュー時の緊張をある程度経験しているという強みがあり、ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)といった完全な新人よりも少し有利か。特にアントネッリはメルセデスでルイス・ハミルトンの後任としてシートを獲得しており、彼の一挙手一投足には大きな注目が集まるだろう。

4. ハミルトンとフェラーリ、スポットライトの中でどう戦うか

Lewis Hamilton, Ferrari

Lewis Hamilton, Ferrari

Photo by: Ferrari

 スポットライトを浴びるという点では、フェラーリに移籍するハミルトンも同様だ。

 ハミルトンにとって新天地でのF1シーズンは、マクラーレンでのデビューイヤーである2007年、メルセデスに移籍した2013年に続いて3度目。しかし過去2例は十分なテスト機会を経た上で開幕を迎えられたが、テスト規制の強まった現代はわずか3日のプレシーズンテストしかない。ハミルトンはSF-25への適応に1日半しか使えないのだ。

 シーズンオフに最も話題を集めていた、ハミルトンとフェラーリの新たな挑戦。バーレーンテストでの好調・不調が、テストにおける最大のニュースとなる可能性が高い。

5. 各チームの技術開発に“衝撃”はあるのか

Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11

Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 2025年は、現行レギュレーションの最終年。今季のマシン開発を進めながら、来季の新規則マシンの開発にいかに注力するか。このバランスに関して多くのチームが議論を重ねてきたであろうことは、既に報じられてきた通りだ。

 特に中団チームは、開幕からわずか数戦でリソースを来年のマシンへと切り替える可能性が高い。そのためシーズン開幕前のこの段階で、各チームが持ち込むマシンの仕様には多くの変更が加えられていると考えられる。

 しかし歴史を紐解くと、レギュレーションの変わらない年だからといって、何も起こらないとは限らない。例えば2020年も、今季のように各チームが前年の正常進化型のマシンを持ち込んだが、その中でメルセデスが驚きのデバイスを投入した。それがステアリングの押し引きによってトー角をコントロールするDASだ。

 DASのような衝撃的な技術が今年も登場する可能性は低いが、オンボード映像やスピードトラップのデータを注意深く観察することで、フレキシブル・ウイングに関する新たな動きを捉えられるかもしれない。この分野はスペインGPでさらに厳格化される予定であり、今週のテストではチーム関係者の間で活発な議論が交わされることになりそうだ。

6. 今年はたくさん走らないと

All drivers and cars

All drivers and cars

Photo by: Getty Images

 今回は前述の通り、プレシーズンテストと開幕戦の開催地が異なっている。そのため、各チームはより効率的に作業を進める必要があると言える。

 昨年はバーレーンでテストを実施した後、その地で1週間後にレースを実施するというタイトなスケジュールだった。しかし、チームはテスト終了後、開幕戦のFP1が始まるまでサーキットのパドックにマシンを留め置くことができた。ただ、今年はそれができない。すぐにメルボルンに向けて輸送しなければならないからだ。

 各チームはバーレーンでのんびりと残業をしている場合ではないため、テストではエンジニアができるだけ素早くデータを分析できるよう、多くの周回をこなす必要が出てくる。レーシングブルズのローレン・メキーズ代表も「テストの翌週にすぐレースがある状況よりも、少し厄介かもしれない」と語っている。そのため、今年のプテストでは昨年よりも多くの周回が見られることになりそうだ。

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