ランド・ノリス、F1参戦3年目に輝いた理由「”経験不足”という言い訳をするのは嫌いだ」
マクラーレンのランド・ノリスは、経験することの価値を過小評価してはならないと語るとともに、経験不足という言い訳はしたくないと語る。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
2019年にF1デビューしたランド・ノリス(マクラーレン)は、2021年シーズンに印象的な活躍を見せた。表彰台は4回。ロシアGPではポールポジションを獲得し、レース終盤に雨が降らなければ、優勝も夢ではない……そんな走りだった。
そのノリスは2021年について、それまでは経験不足だったとは言いたくないとしながらも、経験を積み重ねたことで、チームメイトのダニエル・リカルドよりも好成績を収めることができたと考えているようだ。
「僕は常に、”経験不足”という言い訳をするのが嫌いなんだ」
ノリスはそう説明する。
「”僕はただ、経験が浅いだけだよ”などと言うのは簡単だ。だから経験不足とは言いたくない」
「時々そう言うのが嫌いだった。冬に休みを取って、戻ってくる時には知識を手にしていて、それが多くの違いを生むだなんて、信じられなかった」
「レースを始めて以来、僕はひとつのカテゴリーを2シーズン以上戦ったことはなかった。だから、何年かを過ごすことで得られる違いを知ることもできなかったんだ」
またノリスは、F1にデビューした後の2年間は、才能豊かなカルロス・サインツJr.がチームメイトだったため、自身の可能性が目立たなかったと思うとも語った。
「2年目は良かったと思う。でもカルロスは、F1でも最高のドライバーのひとりだと思うし、とてもいい仕事をしていた。だから、僕はあまり良く見えなかったかもしれない」
「でも僕は、次の一歩を踏み出すことができたと思う。それで彼と同じくらいか、僕の方がちょっと良いくらいだったと思うんだ」
「それは色々な組み合わせによることだと思う。新たなスタートを切り、そして別のチームメイトを迎えた時などは、僕より自信を持ってマシンをコントロールすることができるんだ」
「それに加えて、冬にはリフレッシュして、その間に経験したことを自分の中に染み込ませることができた。だから1年目から2年目にかけてよりも、違いを実際に目の当たりにすることができたんだ」
ノリスは2021年シーズンを力強い形でスタートすることができたが、シーズン後半にはいくつかの課題もあったと認める。
「少なくとも、昨シーズンから弱点に取り組んで進歩できたことには、とても満足している」
そうノリスは語る。
「僕はその弱点のいくつかを、強みに変えることができたと思う。まだやらなきゃいけないことも残っているけど、基本的に僕らははるかに良い仕事をした」
「シーズン前半は、非常に力強かった。良い形でシーズンを始められたと思うし、うまくいったことを最大限に活用できたと思う」
「表彰台に上がるために、あらゆるチャンスを最大限に活用した。そして他の人が受けたペナルティなどを、最大限に活用したんだ」
「でもミスを犯した時もいくつかあった。例えばブラジルは、シーズン中最大のミスを犯したレースのひとつだった」
「とても小さいミスだったかもしれない。でもそれによって多くのポイントを失ったし、フェラーリの前でフィニッシュすることもできなかった」
「その他にも、たぶん2レースか3レース、本来いるべきポジションにいられなかったレースがある。おそらく、ポジションをひとつかふたつ落としたはずだ。でも、それによってレースが終わったことはなかったと思う。ポイントを逃してしまうような、大きなクラッシュはなかったはずだ」
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