F1
エンジニアはドライバーに“従順”であるべき? フェルスタッペンの右腕が語る、サンパウロ歴史的勝利の裏側
マックス・フェルスタッペンのエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼは、ドライバーに対して従順なアプローチがF1サンパウロGPでの勝利に繋がったと語った。

Haydn Cobb
公開日時: 2025/02/04 3:14
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Max Verstappen, Red Bull Racing, 1st position, celebrates on the podium
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
ドライバーとエンジニアの関係は成功の鍵を握るものだ。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のレースエンジニアである“GP”ことジャンピエロ・ランビアーゼは、そのアプローチがフェルスタッペンをどのように助けたかを詳細に語った。
2016年にフェルスタッペンがレッドブルに加入して以来、エンジニアのランビアーゼとの関係性は常に注目を集めてきた。ランビアーゼは、フェルスタッペンが感情的になっている時でも冷静に毅然とした態度で接することで知られる。
しかしながらランビアーゼは、フェルスタッペンとの無線でのやり取りについて、状況に応じて適応する必要があることを認めている。これについて彼は、フェルスタッペンが17番グリッドから劇的な優勝を飾ったF1サンパウロGPを例に挙げて説明した。
「時速300km以上で走行し、非常にプレッシャーの高い環境にいるドライバーとコミュニケーションを取るときは、それを本能的に理解している必要がある」とランビアーゼは言う。
「我々はデュオではあるのだが、時にはエンジニアがドライバーに従順になるべきだということを理解しなければならない」
写真: Red Bull Content Pool
「その場その場の感情に流されてしまうと意味がない。なぜなら、それをやってしまうとあっという間に悪循環に陥ってしまうからだ」
フェルスタッペンはサンパウロGPで、ランス・ストロール(アストンマーティン)のクラッシュによる赤旗中断の煽りを食ってしまい予選Q2敗退。さらにはエンジン交換のペナルティも重なり、決勝は17番グリッドという絶望的な位置からのスタートになった。
しかしフェルスタッペンは雨絡みのコンディションで驚異の追い上げを見せて優勝。タイトル争いの流れがライバルのランド・ノリス(マクラーレン)に傾きそうになっていた中での勝利は、この年のフェルスタッペンのドライバーズタイトルを決定付けたと言ってもいい。
ただランビアーゼとしては、ポールスタートのノリスにできる限り点差を縮められないよう、ダメージを最小限に抑えるべくレースに臨んだと語り、優勝は目指していなかったという。
「あの時点では、被害を最小限に抑えるということが重要だった。もちろん、ウェットコンディションではチャンスが生まれるものだし、マックスの手にかかれば何だって可能だ」
「彼はレース序盤から非常に速いペースで順位を上げていた。トップとの差が広がることはなく、むしろ少しずつ縮めていたので、彼には十分な速さがあると分かりポジティブな状況になった」
「あとは適切なタイミングで正しい判断を下し、マックスがしっかりとマシンをコース上にとどめることが重要だったと思う」
「そしてレースを決定付けたのは、マックスがインターミディエイトタイヤでコースに残り、トップ2台(ノリスとメルセデスのジョージ・ラッセル)が新品タイヤに交換するべくピットインしたことだった。これによってマックスはトラックポジションで前に出ることができた」
「リスタート時、彼がエステバン(オコン/アルピーヌ)の後ろについたときに、このレースでの勝利は十分に狙えると確信した。そして、それはチャンピオン争いにおいても非常に重要な瞬間になった」
フェルスタッペンの速さに加えて的確な判断も勝利に繋がったわけだが、ランビアーゼはフェルスタッペンからコースコンディションやタイヤの状態に関する的確なフィードバックを受けていたからこそ、判断ミスを避けることができたと感じている。
「慌てているように見えていなければいいけど」とランビアーゼ。
「コースコンディション的にも、インターミディエイトが著しく摩耗しているわけではなく、オーバーヒートもしていなかった。タイヤの状態がまだ良好であるという確かな証拠があったんだ」
「本当に重要だったのは、とにかく走行を続け、コースアウトしないようにすることだった。そのため、新しいインターミディエイトに交換するかどうかの判断は、我々にとっては比較的シンプルなものだった。そもそも(交換は)選択肢に入っていなかったんだ」
「だからトップの2台がピットに入ってトラックポジションを明け渡したことには少し驚いた。我々は冷静だったとまでは言わないが、プロセスをしっかりと踏んだ結果、最終的にトップに立つことができた」
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