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F1分析|今後のシーズンを占う? 各チームがサウジアラビアに持ち込んだ新パーツ

フェラーリはF1サウジアラビアGPでのパフォーマンス向上と、今後のマシン開発のため、プラットフォームとなるような新パーツをサウジアラビアに持ち込んでいた。

Ferrari SF-23 new floor edge

Ferrari SF-23 new floor edge

Uncredited

 フェラーリは、F1サウジアラビアGPにいくつか新パーツを持ち込んでいた。これは、レースで二パフォーマンス向上を狙うだけではなく、今後のマシン開発のベースを形作るような目的を持ったモノだったようだ。

 バーレーンとサウジアラビアのコース特性の違いもあって、フロントウイングに手を入れているチームも多かったが、フェラーリに関しては使われているパーツ自体はほぼ同じ。ただアッパーフラップの外側、エンドプレートの接続部分に向けてハの字型にカットされている。

 これはカットをしない場合と比べて、車両側面に空気を流すアウトウォッシュ効果を強調していると考えられる。今回の結果を参考に、今後はフラップの微調整だけではなく、より大きな変更が行なわれたバージョンのウイングが登場する可能性は高いだろう。

 フェラーリは、ジェッダに新しいデザインのフロアも持ち込んでいる。カットアウトの形状が変更されている(メイン青矢印)ほか、リヤタイヤ前方のフロアエッジはテーパー状に持ち上げ(赤矢印)られている。

 チームはこのフロアを金曜日にテストしたものの、レースでは使用しなかった。これらのエリアは、フロアの上下を流れる気流をコントロールする上で非常に感度の高い部分となっており、金曜日に得られたデータ

 このフロアが今後使用されるのか、それとも単に開発の方向性を検証するために、実車走行でテストをしたかっただけだったのかは、今後注目だ。

Ferrari SF-23 rear wing comparison, Alfa Romeo C42 inset

Ferrari SF-23 rear wing comparison, Alfa Romeo C42 inset

Photo by: Uncredited

 また、フェラーリはバーレーンで低ダウンフォース仕様のリヤウイングをテストしている。この時は、シングルピラーの新ウイングが激しく動いてしまっていたこともあって、よりダウンフォースが多いダブルピラーのウイングに戻されていた。

 サウジアラビアでは、改めてこのウイングがテストされ、ふたりとも新ウイングでレースを戦っている。

 ウイングを支えるピラーを1本にするか、2本にするかはここ数年、各チームがテストがしていることであり、重量やパーツの歪曲、空力面でのメリットなどによってピラーをどうするか決定している。

 フェラーリの新ウイングは、空気抵抗が小さいとされているシングルピラーをDRSのポッドに接続。その他、メインプレーンをスプーン形状とすることで空気抵抗を減らしつつ、車両中央部分ではダウンフォースを稼ぐといった小さな変更が施されている。

 リヤウイングの上端両脇は、角を切り落としたような形状に変更されている。これは昨シーズンにアルファロメオが採用したモノと近いアイデアとなっている。

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 開幕戦から圧倒的なパフォーマンスを見せたレッドブルはサウジアラビアではさらに一歩踏み込み、リヤウイングを変更しただけでなく、ビームウイングのセットアップにも手を加えて、さらに空気抵抗を減らすことに成功したようだ。

 リヤウイングの変更は小さいが、メインプレーン外側部分の高さが低くなっている。これにより、スプーン形状になっているウイング中央部分への移行がよりスムーズになっている。

 上部フラップの形状も微妙に変更することでダウンフォースと空気抵抗が低減され、特殊なジェッダの要求に適したウイングとなっている。

 レッドブルは昨年もいくつかのイベントでビームウイングを変更し、トップスピード向上につなげていた。今回のジェッダでも、ビームウイングをふたつからひとつのエレメントに減らし、空気抵抗を減らしている。

Mercedes W14 rear wing specs

Mercedes W14 rear wing specs

Photo by: Uncredited

 メルセデスはレッドブルとの差を埋めるために、すでにマシンの全面的な見直しを検討している。

 しかし短期的には学習し、適応し、自由に使えるものを最大限に活用する必要がある。サウジアラビアでは、メカニカルとエアロダイナミクスの両面から数々のセットアップを行ない、W14の現在のスイートスポットを見つけ出そうとしていた。

 他チームと同様、リヤウイングは高速レイアウトのジェッダでの課題に対して、ダウンフォースと空気抵抗の低減を実現することに重点を置いていた。

 わずかに中央部分の高さが下がっている(青矢印)新しいフラップが用意され、空気抵抗の削減に役立っている。一方で、後縁にガーニーフラップを装着することで調整も可能となっている。

 また、エンドプレートの後方上部の角は、異なるカットアウトパネルに入れ替えることができる(赤矢印)。マシンのバランスを改善するために、その場で素早く変更することができるのだ。

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Photo by: Giorgio Piola

 アストンマーチンはジェッダに向けて、フロントウイングやリヤウイング、ビームウイングを変更して最高速度の向上を図った。

 開発リソースやコストがかさむことを避けるため、主要構造はそのままに、フロントウイングとリヤウイングのアッパーフラップだけを切り詰めたものに変更したのだ。

 一方、ビームウイングはバーレーンGPの時と比べて、角度がかなり寝ており、そのパワーと共に空気抵抗が削減されている。

 
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