故ジュール・ビアンキが最後に使ったカートが盗難される。父フィリップや友人が悲痛な訴え
故ジュール・ビアンキの父が今週初めに強盗に遭い、かつてジュール・ビアンキが使用していたカートが盗まれてしまったと明かした。
故ジュール・ビアンキの父であるフィリップ・ビアンキは、今週初めに自宅に強盗が入り、ジュール・ビアンキが使用していた複数のカートマシンが盗難被害に遭ったと明かした。
ジュール・ビアンキは2009年にF3ユーロシリーズを制し、その後は2013~2014年シーズンにかけてマルシャからF1に参戦。しかし雨の中争われた2014年日本GPでクラッシュし大怪我を負い、それが原因でこの世を去ることとなった。
そして、そのビアンキが使用した最後のカートが、強盗被害に遭ってしまった。父フィリップによると1月6日夜に「JB17 Forever」のカート9台に加え、ビアンキが最後に使用したカートである「KZ 125 ART GP」も盗まれてしまったという。
父フィリップは「マシンの価値もさることながら、私たちにとって何よりも辛いのはその思い出だ」と綴っており、もし盗難されたカートを見かけた場合の情報提供を呼びかけた。
そしてビアンキの以前のメカニックであり友人でもあるドミニク・ギリエンも、犯人に対して次のように強く非難の声を上げた。
「君たちは間違った扉を選んだんじゃなく……間違った“人生”を選んでしまった。君たちが奪ったのは単なる機材ではない。商業的価値はほとんど、あるいはまったくない。理由は明白だ。決して使うことができないからだ。それら(のカート)は識別可能で、追跡もでき、カートコースでは使用不可能だ」
「そして何より重要だったのは、ジュール・ビアンキのものだったということだ。彼はひとりの男であり、ドライバーであり、カート界の子だった。すべてのファンがその名を知り、尊敬し、心の中に大切に抱いている存在なんだ。ジュールはそれほど大きな足跡を残した。5歳の子どもでさえ、彼の物語、勇気、人間性を知っているほどだ」
「ベビーカートは、特別な許可のもとで、ごく限られたコースでしか使えない。その価値は低いが、この盗難がもたらす感情的な重みは計り知れないものがある。窃盗犯がそれを使おうとした瞬間、すぐに見つかり、晒されることになる……そして君たちの子どもたちも、君たちが何をしたかを理解するだろう。この機材を盗んだとき、君たちは単に物を奪っただけではなく、傷を抉ったんだ。遺産を盗んだんだ。ジュールの両親と愛する人々を、再び傷つけたんだ」
「盗人であること自体がすでに破滅だ。しかし、それを続けるかどうかは選ぶことができる。正しいことをするのに遅すぎることはない。彼の家族に返せる場所に、この機材を戻すんだ。彼らのためにそうしてほしい。君たち自身のためにも。金では買えず、転売もできず、そして決して盗んではならないものが、この世にはあるんだ」
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