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祝・F1トルコGP復活。motorsport.comのライターが考える「復活して欲しい」グランプリとは?

F1トルコGPが2027年から復活することが決まった。実に6年ぶりの復活である。しかしこのトルコ以外にも、かつてF1を開催し、最近は開催できていないサーキットもある。どのサーキットの復活が望ましいか、motorsport.comのライター陣が考察する。

Fernando Alonso, Ferrari

 イスタンブールパーク・サーキットを舞台としたF1トルコGPが、2027年から復活することになった。トルコGPはコロナ禍でフライアウェイ戦が開催できなかった2020年と2021年に代替開催した時以来以来ということになる。

 近年のF1は、開催を求める国や地域が多く、まさに取り合いといった状況。トルコ以外にも、新規開催・復活開催を熱望する声も多くある。

 かつてF1を開催したサーキットの中には、魅力的なコースも多々ある。その中から、復活を期待するサーキットを、motorsport.comのライター陣が独断で選んだ。

■セパン(マレーシア):オレグ・カルポフ

 イスタンブールパーク・サーキットが開催カレンダーに復帰することを歓迎する声が上がったのは皮肉なことだ。最近よく聞かれていた声は、F1は「歴史的なサーキットに戻るべき」というものであった。しかしイスタンブールパークは歴史的とは言えず、どちらかと言えば新しいサーキットの部類。しかも近年多くのサーキット設計を手掛けているヘルマン・ティルケがデザインしたサーキットでもあったのだ。

 ティルケのサーキットは、同じようなコースが多いという評価があった。ただ、その評価は必ずしも正しくなく、独特の個性を持っているコースも多い。イスタンブールパーク・サーキットは、特に個性的なサーキットであろう。

 また復活が歓迎されるであろうサーキットのひとつが、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットである。

 同サーキットでのマレーシアGPは、1999年に初開催。ティルケ設計の、本格的な完全新設のサーキットであった。このコースレイアウトは実に素晴らしい! 高速セクション、幾重にも方向転換するセクション、高低差、ヘアピンカーブ、そして長い2本のストレート……しかも高温多湿であり、ドライバーにとっては真の肉体的な挑戦と言えるコースである。F1関係者の中でも、非常に人気の高いコースだった。

 セパンでのレースがすべてスリリングだったと言うのは、少し無理があるかもしれない。ただレイアウトは白熱したバトルを生み出すにはうってつけで、F1ファンを熱狂させるシーンも数多く存在する。

 実際このサーキットでは、数々の歴史が刻まれてきた。1999年のミハエル・シューマッハーの伝説的な復帰、2012年のフェルナンド・アロンソの劇的な勝利、若きセルジオ・ペレスが最終ラップでアロンソを追い詰めた激闘、そしてレッドブルの同士討ち……。

 そして雨が降り始めると、セパンのレースは予測が完全に不可能なレースとなる。

■ホッケンハイムリンク(ドイツ):ベン・ヴィネル

Rubens Barrichello, Ferrari

Rubens Barrichello, Ferrari

Photo by: Getty Images

 F1はホッケンハイムリンクに戻るべきだ。それも2002年から使われている簡略化されたレイアウトではなく、全長6.8kmの本来のレイアウトで。

 このサーキットでは、様々な出来事が歴史の中で度々起きてきた。1968年には、F2のレースでジム・クラークが不慮の死を遂げた。2000年に、ルーベンス・バリチェロが18番グリッドからスタートしてF1初優勝を挙げたのも、ホッケンハイムである。バリチェロは、激しい雨が降ってきたにもかかわらず、スリックタイヤで走り続け、勝利をもぎ取ったのだ。

 F1マシンが森の中を疾走する光景は、まさに圧巻。超高速レイアウトであるため、各チームともダウンフォースを削るだけ削り、ドライバーにとっては非常に難易度の高い挑戦となった。一方でメインストレートを含むスタジアムセクションは曲がりくねっており、攻略するのは実に難しい。

 2026年仕様のマシンでは、あの長いストレートでは電気エネルギーがすぐに枯渇してしまい、スーパークリッピングを行なう距離が長くなってしまうだろう。そういう意味では最適なレイアウトではないかもしれない。

 その旧レイアウトは、ドイツの法律により今は使うことができず、自然の中に埋没している。復活はほぼ不可能であろう。しかしそれでも、あの森の中を疾走するF1マシンの姿を想像することができる……。

■ドニントンパーク(イギリス):ヘイデン・コッブ

Jean Alesi, Ferrari

Jean Alesi, Ferrari

Photo by: Sutton Images via Getty Images

 ドニントンパークのF1開催期間は短すぎたため、グランプリレースの開催地として適していたかどうかを判断することはできない。2010年からF1イギリスGPを開催すべく行動を起こしたが、結局はサーキットの存続を危機的状況に追い込んだだけだった。これ以上触れない方がいいだろう。

 念の為に申し添えるが、シルバーストンに代わってドニントンパークでイギリスGPを開催すべきだと言っているわけではない。アメリカで年間3戦も開催している今なら、イギリスで複数のレースを開催できない理由はないだろうというのが大前提である。

 2009〜2010年頃、ドニントンパークは経営難により、存続の危機にあった。しかしMSVの所有下で素晴らしいレース施設へと生まれ変わった。そして何よりも重要なのは、かつての名門サーキットが持つ挑戦性と魅力がそのまま維持されていることだ。

 ドニントンパークはシルバーストンが持ち合わせていない、最高のサーキットと言える要素を持っている。それが起伏である。シルバーストンは、かつて空軍基地であったため、起伏がほとんどない。一方でドニントンパークはその起伏により、優れた観戦スポットはいくつかある。ブランズハッチのようにすべてを見渡せる……ということはないが、移動せずにコースの半分以上を目にできる、他にはなかなかないサーキットなのだ。

 確かに不便なアクセス、少ない収容観客数、簡素なピットやパドックといった点からは、この構想は非現実的である。とはいえドライバーとしてもファンとしても、歓迎すべき要素はあるはずだ。

 また空港のすぐ隣にあるため、懐事情に余裕のある人なら飛行機でアクセスすることができるはずだ。

 恩恵を受ける人が多いと思うが、どうだろうか?

■キャラミ(南アフリカ):ジェイク・ボクソール-レッジ

Nigel Mansell, Williams leads at the start

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Photo by: Pascal Rondeau / Getty Images

 F1が真の”世界”選手権となるためには、すべての大陸でレースを開催すべきだ。南極大陸でのレース開催は当分あり得ないだろうから、それは除外してもいいだろう。しかしF1が、アフリカでのレース開催に向けて未だにほとんど動きを見せていないのは驚きだ。

 もちろん、過去にはアフリカでF1が開催されたこともあった。1958年にはモロッコGPが行なわれ、南アフリカではイースト・ロンドンとキャラミを舞台に合計20回以上のグランプリを開催している。

 今アフリカ大陸でF1を開催するならば、その最有力候補となるのもキャラミだろう。

 このキャラミは何度も改修されている。1967年から1985年まで使われていたレイアウトは、今やほとんど残っていない。1991年と1992年には異なるバージョンのレイアウトが使用された。そして2015年には再びコースレイアウトが変更され、周回序盤にあった下り坂のコーナーがなくなり、代わりに緩やかなカーブが設けられ、ターン2のブレーキングゾーンへと繋がっていく。

 スイーパーコーナーの難しさや、きつい複合コーナーであるリーウコップヘアピンなどは、ドライバーたちの人気を集めるだろう。全体的に見て、非常に面白いレース展開が期待できるはずだ。

 アフリカ大陸でもF1開催候補筆頭となるのは、間違いなくこのキャラミであろう。

■ワトキンス・グレン(アメリカ):スチュアート・コドリング

Jody Scheckter, Tyrrell

Jody Scheckter, Tyrrell

Photo by: David Phipps / Sutton Images via Getty Images

 安全のため、多少の変更は必要となるかもしれない。ただザントフールトは、安全性を高めることでF1に復活を果たし、多くの観客を集めた。それと同じようなことが、ワトキンス・グレンで実現できないことはないだろう。

 このサーキットは北米のスパ・フランコルシャンと言えるだろう。コーナーが連続し、流れるように走るコースで、視界の面では難しく、高低差や路面の傾斜も変化に富んでいる。トレードマークとも言えるガードレールは後方に移動させ、グラベルトラップを拡張する必要はあるだろう。でもそれは、ザントフールトで実現したことだ。

 コース外の雰囲気は、騒々しいモノになるだろう。ワトキンス・グレンは数多くのロックコンサートを開催してきた実績もあるため、グランプリの週末全体を”エンターテインメント・イベント”へと変貌させる現代のF1のモデルに完璧に合致すると言える。

 ラスベガスやジェッダのような最新テクノロジー満載のレースは捨て去り、ワトキンス・グレンでのレースを今すぐ復活させようではないか。

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