F1

メルセデス、ついに車高の”スイートスポット”見つけた? 来季マシンの開発で「正解を見つけたと思いたい」

メルセデスは、2022年からグラウンドエフェクト・カーの適切な車高を見出すのに苦労してきたが、来季マシンに関してはスイートスポットを見つけることが出来たかもしれないと考えている。

Jonathan Noble

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編集: 2023/08/12 13:15

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Lewis Hamilton, Mercedes F1 W14

 2024年のF1マシン開発を進めているメルセデスは、グラウンドエフェクト・カーにおけるキモである車高について、ようやくスイートスポットを見つけることができたと語った。

 メルセデスは2022年のレギュレーション変更でF1マシンがグラウンドエフェクト・カーとなって以来、苦戦が続いている。2022年のマシンであるW13はポーパシングやバウンシングに悩まされたが、ダウンフォースを発生させる上で許容される車高調整の幅が狭く、路面に近い位置での走行を余儀なくされた。

 そのためマシンが底づきする危険性が高く、車高に敏感なために足回りを固めざるを得ず、バンピーなコースや縁石で問題が発生するという二重苦に見舞われた。

 新規定2年目となる2023年のマシンであるW14は、W13の反省を活かしてより幅広い車高域でダウンフォースを発揮することを目指した。

 しかしそのアプローチは慎重すぎたようだ。トラブルを敬遠するあまり、メルセデスはライバルたちと比べてはるかに高い車高でW14を走らせており、その分だけパフォーマンスをロスしているのだ。

 フロア下の気流を活用することの重要性が大きく高まった現代F1マシンは非常に複雑であり、車高を根本的に変更することは、エアロマップの全面的な見直しを意味する。そのため、シーズン中の変更は不可能だろう。

 そのためメルセデスは、問題解決は2024年のマシンで果たすことになると考えている。

Mike Elliott, Technology Director, Mercedes-AMG, in a Press Conference

Mike Elliott, Technology Director, Mercedes-AMG, in a Press Conference

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 チーフテクニカルオフィサーのマイク・エリオットは、2022年は車高が低すぎ、今年は高すぎたが、2024年の『W15』に関しては適切な対処ができたと思うと語った。

 メルセデスがスイートスポットを突き止めたと思うか尋ねられたエリオットは、次のように答えた。

「空力試験制限により、テスト回数が非常に限られているのが本当に難しい」

「車高が高いクルマ、低いクルマ、すべての車高をカバーできるクルマを開発したい……と考えてしまうと、いきなり週に3本ずつテストをすることになり、どの道にも進めなくなってしまう」

「だから方向性を決めて、その方向に進むしかないんだ。そうして学んでいくうちに、その方向性を微調整したり、少し動かしたりできるようになる」

「冬に向けて、自分たちは正しい場所にたどり着いたと思いたいね」

 メルセデスは現在、W15の開発にほとんどの力を注いでいるが、エリオットは現行のW14の開発もできる限り止めるつもりはないと言う。

「まだまだ学べることがあるし、チャンピオンシップで2番手を争っている」

「我々は開発を続けているが、今の我々は主に、来年のマシン開発に集中している」

 エリオットは、今季マシンの開発を続けることが、来季に向けての悪影響になるとは考えてはいないようだ。

「基本的に、我々はワールドチャンピオンになりたいんだ。そのために全力を尽くすつもりだ」

「実際のところ、今季マシンのために行なっているテストの一部は、来季マシンのパフォーマンスの妨げになるようなことはなく、サーキットでの学習に役立っているんだ」

 

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