2021年のF1もスケジュール変更は必至? FIAトッド会長「予定通りにはならないはず」
FIAのジャン・トッド会長は、2021年のF1シーズンは通常とは異なり、新型コロナウイルスの影響によって開催カレンダーの変更が多く発生する可能性があると予想していると語る。
写真:: FIA
2020年のF1は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、スケジュールが大きく変更された。結局アメリカやアジアでのレース開催は叶わず、開催地をヨーロッパと中東に絞り、全17戦……しかもF1の歴史上初めて同一サーキットで2週連続開催が行なわれたり、7月開幕から12月中旬までの短い間にレースがぎっしりと詰め込まれるなど、まさに前代未聞の1年となった。
2020年の12月に行なわれた世界モータースポーツ評議会(WMSC)では、アジアやアメリカでのレースを含む、全23戦からなる2021年シーズンの開催スケジュールが承認された。しかしFIAのジャン・トッド会長は、新型コロナウイルスの投げかける課題は終わっておらず、2021年シーズンもスケジュールに変更が生じる可能性があると語る。事実、開幕戦として予定されているオーストラリアGPが延期される可能性があることがわかっている。
「残念ながら、それ(新型コロナウイルスによる危機)は終わっていない」
そうトッド会長は語る。
「シーズンが終わっているわけではないので、白紙の状態から始まる。ただ、ロックダウンや移動制限はまだ起きる可能性がある。ウイルスはまだ存在するんだ」
「進歩したこともある。我々はワクチンに期待している。それを享受できるのは、人々にとっても、世界的に見ても、良いことだろう」
「しかし今後数日のうちに、F1だけでなく、様々なカレンダーも変更される可能性があると確信している」
「私の見解では、新シーズンの半分は、通常のシーズンとして期待していたモノとは程遠いだろう」
トッド会長は、同一サーキットでの連戦や当初開催予定がなかったサーキットでレースを開催し、17戦を実行した2020年のF1の対処方法について称賛する。
「2020年シーズンは素晴らしいシーズンであり、創造性に富んでいたと思う」
そうトッド会長は付け加えた。
「イタリアで3つのグランプリを開催し、オーストリアやシルバーストンで2レースを実施、そしてトルコでレースを行なうことなど、1年前に誰が想像できただろうか? これは本当に、F1の功績だ」
「モーターレースにおける新型コロナウイルスの影響を限定的なモノにするということを検証する際、チェイス・キャリー(F1前CEO)と彼のF1におけるリーダーシップが果たした役割、そしてFIAと共に働いたことについても強調したいと思う」
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