ノリス、F1オーストリアGPでは苦戦予想。ここ数年好調も、今年は”トップスピード不足”がネックに?
マクラーレンのランド・ノリスは、F1オーストリアGPはチームの”弱点”であるトップスピード不足によってここ数年のこの地で見せてきた好調を今年も発揮することは難しいと考えている。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
マクラーレンのランド・ノリスはこれまで、オーストリアGPの舞台レッドブルリンクにおいて、2020年に初表彰台を獲得。その翌年もここで表彰台に登っている。ノリスとレッドブルリンクの相性は良いものの、2022年のマクラーレンのマシン『MCL36』がトップスピードに弱みを抱えているため、今年のオーストリアGPは苦戦を予想している。
マクラーレンは、シルバーストンで行なわれた前戦イギリスGPでドラッグの少ないリヤウイングを投入しており、オーストリアでもこのアップデートが効果は発揮する可能性はあるとして、今回は何かしら得られるモノがあるとノリスは期待している。
「僕らにはまだちょっとした弱点と呼べるモノがある」とノリスは言う。
「ウイングだけじゃなく、マシンのドラッグに繋がるモノは他にも沢山あるんだ。けど、間違いなく(アップデートは)役には立つよ。でもここは高速コーナーも多い」
「(大きな)アップデート無しでもペース自体がまずまずだったシルバーストンと似ている。シルバーストンであったモノは、とても小規模だった。その点、コンマ何秒というタイム向上になるようなモノじゃないんだ」
「同じようにマシンが機能すると良いね。高速コーナーではまずまずで、ストレートではまあまなら、中団グループで強力だし、マシンも正常に機能していることになる」
「ただ例年に比べると、これと言って強みも無いんだ。僕らは多くのエリアでほぼ同じような出来だ」
マクラーレンでテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、チームはより良い直線性能を求めてイギリスGPでは試行錯誤を行なっていたと認めた。
「昨年は、直線スピードで我々はアドバンテージがあったと思う」とキーは語る。
「そして我々はその時、より高いトップエンドのウイングが必要だと感じたのだろう」
「今年は直線スピードが少し落ちている気がする。とは言え、リヤウイングは様々な種類があるから、それを使って解決を目指している」
「今のところ、ハイダウンフォースのウイング側で試行錯誤しているような感じだ。そのことは分かっている」
「(ダウンフォース量の)低いウイングと中間レベルのウイングの効率を改善することで、トップスピードを少し上げたいと思っている」
Lando Norris, McLaren, cycles the track
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
ノリスは自身のレッドブルリンクでの好成績は、彼がこのサーキットに慣れ親しんでいることと、マクラーレンがこれまで強みとしてきた直線・高速コーナー性能の両方が影響しているという。
オーストリアでの好成績についてmotorsport.comが尋ねると、彼はこう答えた。
「何年も走ってきたサーキットだと思う」
「F4では何度かここに来たし、フォーミュラ・ルノーで走ったし、FIA F3やFIA F2でもここを走った。だから他の人と同様に僕も勝手知ったるサーキットなんだ」
「僕の得意なところは高速コーナー。だからターン6よりもターン7……つまり、左高速コーナーふたつ目では、僕の強みが活かせるし、ここ数年はラップタイムもそこそこ稼げているんだ」
「でもそれ以外は、マシンがうまく機能しなきゃいけないところだ。良い結果を手にするためには、常にマシンはうまく機能していなきゃいけない。ここ数年は、高速コーナーでとても強い傾向がある。そして、ここ数年はストレートでは比較的良い」
「このタイプのサーキットでは、その両方がうまく機能するんだ。だから、いい強みを発揮してくれるんだ」
「今年は、様子を見るしかない。どっちもこれまでほど僕らは強力じゃないからね」
「他にまだ低速コーナーもある。だから僕らにチャンスは沢山あるけど、例年ほどじゃないかもしれない」
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