Bチーム批判に、トロロッソ代表がチクリと反論「ホンダのような“良い”仕事をするべき」
トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、トップチームとより密接な関係を築くためF1の規則につけこんでいる、というライバルチームの批判に対して反論した。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
マクラーレン、ルノー、ウイリアムズの3チームは、自製する必要のある“リステッドパーツ”が削減され、マシンの大部分がライバルから購入する事が可能な状況(いわゆるBチーム化)を、声高に批判してきた。
「スポーツの発展によって、チームは取引が可能になった。だが、他のチームと共にするような状況なら、我々はこのスポーツが純粋なコンストラクターの手に戻ることを望んでいる」
マクラーレンの代表ザク・ブラウンはそう語る。
現在のレギュレーションでは、サバイバルセル、フロント衝撃吸収構造、ロール構造そしてボディワーク(エアボックスとエキゾーストを除く)をコンストラクターが設計する必要がある。しかし、それ以外の部分は“リステッドパーツ”に含まれていない。
こうした規制を活用しているのがハースとアルファロメオだ。両チームはどちらもフェラーリと密接な関係を築いている。そして、トロロッソもまた、同じホンダ製PUを使用しているレッドブルと、より接近していくと予想されている。
こうした状況を批判しているチームに関する質問に、トロロッソの代表フランツ・トストは力のこもった返答をしている。
「マニュファクチャラーチームの誰かが、より小規模なチームが速いことについて不満を言っているならば、それは彼らが“宿題”をしていないだけだ」
トストはそう話す。
「トロロッソは(レッドブルの)昨年のギアボックス、リヤサスペンションとフロントサスペンションのパーツを使用している。だが、トロロッソが競争力を発揮しているのは、ホンダの素晴らしいPUを使用しているからだ」
「(批判してくる人は)そうした良い仕事をしていないように思える。不満を言ったり、手を出してくるべきではない……仕事をするべきだ」
ハースの代表ギュンター・シュタイナーもまた、過去に“フェラーリのコピー”だ、と非難されてきた。彼はレギュレーションを書き直し、マニュファクチャラーとの関係を制限すれば、F1の競争環境は更に悪化する、と語る。
「これらのチームは、彼らが与えられている機会についても考えるべきだ」
「レッドブル、トロロッソ、ハース、フェラーリは(その仕組みを)発明したわけではない。それは元からあったんだ。我々はそうしたモデルを採用し、実行した。(批判的な)チームも望めば、実行できるんだ」
シュタイナーはそう話す。
「それらを実行しないのは彼ら自身の問題だ。それを行わないからと言って、上手くやっている他のチームを責めたり、状況を悪化させることでアドバンテージを減らそうとしないでほしい」
「もし規制を行えば、現時点で(大手と)協力しているチームがトップ3へ接近しているところから、ギャップはさらに拡大するだろう」
「我々の行いが潰されたなら、F1は2層構造の代わりに3層構造となるだろう。良いチーム、悪いチーム、そして我々だ。それで、F1は何を生み出せると言うんだ?」
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