角田か、デ・フリーズか? アルファタウリ代表、来季のリーダーは決めず「良いクルマをふたりに与えるのが一番大事」
アルファタウリのフランツ・トスト代表は、角田裕毅とニック・デ・フリーズのどちらがチームを引っ張るドライバーになるかはまだハッキリしているわけではないという。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
アルファタウリのフランツ・トスト代表は、角田裕毅とニック・デ・フリーズのどちらがチームを引っ張るドライバーになるかは「まだ分からない」と語った。
アルファタウリはこれまでチームを引っ張ってきたピエール・ガスリーが来季、アルピーヌに移籍。これに伴い、デ・フリーズがその後任となり、F1デビューを果たすことになった。
ガスリーに代わり、2023年にはチーム所属3年目となる角田がチームを引っ張る立ち位置になるのが自然な流れではあるが、デ・フリーズはF1ルーキーとはいえ、フォーミュラEでチャンピオンを獲得する経験豊富であり、どちらがイニシアチブをとるのか不透明な状況だ。
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは次のようにコメントし、デ・フリーズがチームを率いるべきだとしている。
「ユウキは若く、こうした経験やバックグラウンドもない。だから(デ・フリーズが)チームを率いていくべきだ」
「彼はグリッド上ほぼ全てのメルセデス系チームのリザーブドライバーで、様々なシミュレータ・セッションに参加している。我々はこの経験を得ることができるのだ」
「来季どうなるか分からないが、彼の経験や性格からすると、彼がチームをリードすべきだと思う」
一方、アルファタウリのフランツ・トスト代表は、この件について明言しておらず、どちらがリーダーシップを発揮するのかはまだ分からないと語った。
マルコの発言について、どう考えているか訊かれ、トストは「どうなるか見てみよう」と話した。
「ユウキは、F1での経験がより多い。ニックの方が少し年上(27歳、角田は22歳)で、レース経験も豊富だ。彼は多くのレースで勝っているし、チャンピオンを獲っている」
「一番大事なのは、ドライバーに競争力のあるクルマを提供することだと思う。そうすれば、ふたりとも簡単にマシンをセットアップして、いいパフォーマンスを発揮することができるんだ」
「ふたりのうち、どちらが速いかもこれから分かることだ。ふたりともポテンシャルが高いドライバーだから楽しみだよ。ふたりとも速い」
「我々は成功を収めるシーズンを送ることができるはずだ」
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