年間23戦が多いと思うなら、F1から出ていくべき? アルファタウリ代表、負担増大への”危惧”に真っ向反論
アルファタウリのフランツ・トスト代表は2022年のF1が全23戦を予定している件に関して、不満があるスタッフは“出ていく”べきだと持論を述べている。
Franz Tost, Team Principal, AlphaTauri, in the team principals Press Conference
FIA Pool
F1は2022年シーズンの開催カレンダーを近く公表する予定だが、史上最長の全23戦(1年は52週)となることが既に判明している。年間の開催数が拡大する中、スタッフへの負担を懸念する声も出ているが、アルファタウリF1のフランツ・トスト代表は、喜んで参加すべきと考えているようだ。
年間23戦になる来季は3月に開幕し、11月に最終戦が行なわれることになると言われている。これは、22戦で行なわれる今季よりもシーズン全体がコンパクトになるため、トリプルヘッダーが多く組み込まれるだろうということが予想される。複数のF1関係者は、現状でも肉体的にも精神的にも限界に達しているため、それ以上の負荷がかかることに懸念を示している。
しかしF1のカレンダー拡大を歓迎する人たちもいる。アルファタウリのフランツ・トスト代表はそのひとりで、彼はF1チームで働いている人ならば困難も受け入れる必要があり、さもなければF1を去り別の仕事をすべきだとの持論を述べる。
スタッフにかかる負荷について尋ねられたトスト代表は、次のように答えた。
「我々は今、(2022年に)23レースが予定されていることを知っている。素晴らしいことだ。FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)は良い仕事をしているし、私としては楽しみにしている」
「我々はまず第一にレースチームなんだ。可能な限り多くのレースがあることを、皆が喜ぶべきだ」
「もちろん、メカニックがレース後に3日間、4日間の家でのオフを取れるように、我々も気をつける。そして広報やマーケティングなど、レーストラックにいる全ての人々に、レースウィーク後に何日かの休暇が与えられる」
「エンジニアにとってはもう少し厳しいかもしれない。ただ昔のことを思い返すと、エンジニアはレースウィークの後、テストに行かなくてはならなかった。つまり彼らは働く必要があったということだ」
「F1でポジションに就いて、23レースを戦えることを嬉しく思うべきだと思う。そしてそれが気に入らない人がいるなら、出ていくべきだ」
トスト代表のこうした“過激”な考えは、必ずしもパドックのチーム代表たち全員が共有しているものではない。アストンマーチンのオットマー・サフナウアー代表は、23レースを実施するためには、人材を守るためにもあらゆる手立てを講じる必要があると考えている。
「我々を招致して、F1を開催したいと23ヵ国に思ってもらえることは良いことだろう」
「しかしながら我々は、エンジニアやメカニックたち……転戦する全ての人たちのことを考えねばならない。彼らができるだけ快適に旅をできるよう、ファクトリーとレーストラックで作業を行なっている」
「ここには人材のローテーションや、ファクトリーの組織変更などが含まれる。そうすればファクトリーで、メカニックが伝統的にトラックでしていた作業をしたりすることで、少しでもメカニックを楽にしてやることができる」
「それ以外にも、メンタルヘルスの問題もあるが、それも含めて対処しなくてはならない。我々には帯同のドクターもいる。我々はできるだけのケアをしているんだ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments