アルファタウリF1代表「角田裕毅は今季良い仕事をしている」と評価。一方で”落ち着き”も求める
アルファタウリのチーム代表であるフランツ・トストは、チームのドライバーである角田裕毅について「本当に良い仕事をしている」と信じているものの、叱責やペナルティを受けた件について「感情を抑えなければいけない」と語った。
写真:: Red Bull Content Pool
アルファタウリの角田裕毅について、同チームのフランツ・トスト代表は「本当に良い仕事をしている」と信じているという。しかしその一方で、多くの叱責やペナルティを受けていることについては、感情をコントロールする必要があると考えている。
角田はF1オランダGPの決勝レースで、コース脇にマシンをストップさせた際にシートベルトを僅かに緩め、そのまま走行したため、戒告処分を受けた。これで今季5回目の戒告となり、10グリッド降格ペナルティを受けることになった。
このグリッド降格ペナルティを消化することになったイタリアGPでは、フリー走行中にイエローフラッグを無視したとして3グリッド降格ペナルティも受けた。これによってペナルティポイントも科されたことで、この12ヵ月間に受けたペナルティポイントは8となった。ペナルティポイントは科されてから12ヵ月で消滅するが、これが12ポイントまで積み上がってしまった場合には、1戦の出場停止処分を受けることになる。
角田の最近の進歩と、ペナルティポイントが積み重なっていることについて尋ねられたアルファタウリのトスト代表は、その仕事ぶりには賞賛しつつも、インシデントを厳しく見極める必要があると語った。
「彼のパフォーマンスは向上している。ザントフールト(オランダGP)の予選、そしてモンツァでのFP1を見てほしい。クルマに乗って、彼は本当に良い仕事をしている」
そうトスト代表は語った。
「一方で彼は自分の感情をコントロールする必要がある。FP2でイエローフラッグを無視するのは賢明なことではない。彼はもっと、規律を持って臨まなければいけない」
「予選やレースではそれが難しいことを理解している。しかしフリー走行では、何らかの形でイエローフラッグを受け入れ、正しい形で反応する必要がある。つまり減速する必要があるのだ」
角田の5回の戒告のうち3回は、フリー走行中にイエローフラッグを無視したことで科されたものだった。またオーストラリアGPの予選では、不必要に遅く走ったことで戒告処分を受けた。
角田はスペインGP以来入賞から遠ざかっているが、フランスGPではQ3に進出。さらに、オランダGPでもQ3まで進み、ポイントを争っていたが、マシントラブルによりリタイアを余儀なくされた。
角田は、来季もアルファタウリに残留する可能性が高いと見られているが、現時点ではまだ発表が行なわれていない。
一方でチームメイトのピエール・ガスリーは、アルピーヌに加入する可能性が高まってきていると言われている。当初その後任はインディカー参戦中のコルトン・ハータが最有力と見られていたが、スーパーライセンスを取得できる見通しが立たないため、アルファタウリ側としてはこれを断念したと考えられている。その後、イタリアGPで衝撃的なF1デビューを果たしたニック・デ・フリーズが候補に上がったようで、当のデ・フリーズはレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコと話し合いを行なったことを認めている。
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