ラッセル、表彰台を逃したのは”ソフトウェアのバグ”が大きな原因? メルセデス代表「予期せずルクレールに抜かれてしまった」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、ジョージ・ラッセルに起きたソフトウェアのバグが原因で、シャルル・ルクレールに抜かれてしまったと明らかにした。
Charles Leclerc, Ferrari, George Russell, Mercedes
写真:: Andrew Caballero-Reynolds / AFP via Getty Images
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、ジョージ・ラッセルのマシンに起きたソフトウェアの「バグ」が、フェラーリのシャルル・ルクレールに抜かれた原因だったと明らかにした。
日本GPでは、アンドレア・キミ・アントネッリがポールポジションからのスタートで順位を落としたものの、好ペースとセーフティカー(SC)のタイミングも味方し2連勝を飾った。
一方、チームメイトのラッセルはSCの直前にピットインしたことで恩恵を受けられなかっただけでなく、ソフトウェアの不具合によりルクレールに対して無防備な状態に陥ってしまったという。
ラッセルはレース前半、マクラーレンのオスカー・ピアストリを抜きあぐねたものの2番手を走っていたが、SC中にピットストップを済ませたアントネッリに先行された上、その後のリスタートでルイス・ハミルトン(フェラーリ)にパスされ、4番手に後退してしまった。
さらにラッセルは37周目、スプーン入口でいとも容易くルクレールにオーバーテイクを許してしまった。その後、ペースの落ちたハミルトンを交わすことはできたものの、最後までルクレールを攻略することはできず。表彰台を逃す4位でのフィニッシュとなった。
今季これまでの2戦では、エネルギーマネジメントの関係で抜きつ抜かれつの”ヨーヨー”的な展開となることが多かった。鈴鹿は基本的にオーバーテイクの難易度が高いものの、130Rからシケインまでの間に前のクルマを抜いても、エネルギーが尽きホームストレートで抜き返されるという展開がよく見られた。
一方でスプーンでのオーバーテイクは、その後のバックストレートで大量にエネルギーを使うことを考えても、あまり積極的にオーバーテイクを狙うべきポイントではなかった。そこでエネルギーを多く使ってしまえば、バックストレートで簡単に抜き返されてしまうからだ。しかしルクレールはラッセルをあっさりと抜いた後、エネルギーを多く使ったような様子もなく、そのままポジションをキープできた。
レース後、スカイスポーツF1のインタビューに応じたウルフは、ラッセルのペースが急激に落ちた理由について見解を述べた。
「電気システム、つまりソフトウェアの不具合があった。我々は彼にエネルギーを使わせることで、アドバンテージになると思っていたんだ」
「その結果、彼はクルマのスピードを落とすことになってしまう”スーパークリッピング”を食らってしまった。そしてここで、彼は予期せずルクレールにポジションを奪われてしまった。つまり、ジョージのレースに関して、我々としては決して誇れる結果とは言えない」
実際にルクレールのオンボード映像を見返してみると、37周目のヘアピンを立ち上がってすぐ、ラッセル車のリヤライトが点滅を繰り返し、スーパークリッピングに入っていることが分かる。さらにその前にいたハミルトンがスーパークリッピングに入る頃には、ルクレールがラッセルの横にマシンを並べ、悠々とオーバーテイクを完了している。
その1周前のオンボード映像では、同地点でハミルトンよりラッセルのスーパークリッピングに入るタイミングはタイミングが遅く、時間も短かったことを考えると、37周目はラッセルにとって理想的な状態ではなかったことは明らかだ。
さらに、首位を快走して13.7秒のリードで優勝したアントネッリとラッセルのペース差について聞かれ、ウルフは次のように語った。
「状況は少し複雑だと見ている。チーム全体としてのミスがあって、それがジョージにとってマシン面で不利な状況を生んでしまった」
「予選Q1の時点からすでに十分な状態ではなく、今日のレースでもそれと戦わなければならなかった。同じ条件のマシンであれば接戦になっていただろうが、速さを求める局面では、ルクレールを抑えるためにポジションを守る判断をせざるを得なかった。一方でキミは完璧なラップを刻んでいて、それが差を生んだ」
「ただ、彼(ラッセル)のマシンは決して完璧な状態ではなかったんだ」
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