メルセデスのウルフ代表、ラッセルの5秒ペナルティを消化できなかった理由を説明「戦略的に混乱していた」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、ジョージ・ラッセルに科されたペナルティをピットストップ時に消化できなかったのは、戦略上の混乱が原因だったと明かした。
F1モナコGPの決勝レースで、メルセデスのジョージ・ラッセルがピットストップ時に5秒のタイムペナルティを消化できず、ドライブスルーペナルティを科されたことについて、戦略に関してチーム内の「混乱」があったことが根本的な原因だったと認めた。
ラッセルはモナコGPの決勝レース終盤、4番手を走行していた。しかし1回目のピットストップの際に僅か0.1km/ながらピットレーンで速度制限を犯してしまい、5秒のタイム加算ペナルティを科された。そのままレースのフィニッシュを迎えれば、レースタイムに5秒が加算される”だけ”で済んだが、ランス・ストロール(アストンマーティン)がクラッシュしたことで出動したセーフティカーの際にピットインすることになり、歯車が狂う。
このタイムペナルティは、「次回ピットレーンに進入した際に当該ペナルティを履行しなければならない」と規定されている。しかしメルセデスのピットクルーは、ペナルティを消化するのを待たず、ラッセルがピットボックスにマシンを停めるとすぐにタイヤ交換に取り掛かった。
ただこれは、前述のレギュレーションに完全に違反したもの。この結果、ドライブスルーペナルティが科されることになった。これが原因でラッセルは12位ノーポイント。チームメイトであるアンドレア・キミ・アントネッリとのポイント差が68にまで拡大してしまったばかりか、フェラーリのルイス・ハミルトンにも抜かれてランキング3番手に後退してしまった。
「とにかく前に進み続けるしかない。これは長い選手権だ。昨年は誰もがピアストリ(オスカー・ピアストリ/マクラーレン)がチャンピオンになると確信していたが、結局状況は一変した」
ウルフ代表はレース後にSkyスポーツの取材にそう語っている。
「モントリオールでも、彼には失望させてしまった。25ポイントを獲得できた可能性があったのに。でも、チャンピオンシップは長い戦いだ」
ウルフ代表は、ラッセルにドライブスルーペナルティが科された時の状況について、次のように説明している。
「彼(ラッセル)をピットインさせる準備が完全に整っていなかった。我々自身の戦略面で少し混乱があり、彼がピットインした時に5秒待つことができなかった」
「3位か4位にはなれたのに、それを逃してしまったのは残念だ」
メルセデスにとっては、アントネッリの優勝は喜ばしい一方で、ラッセルが無得点に終わったため、両手を挙げて喜べるような状況ではなかった。
ウルフ代表は、今の心境について次のように語った。
「キミの活躍には本当に嬉しい気持ちもある。そしてチームの皆が、私に表彰台に上がるよう勧めてくれたのも嬉しかった。『ここはあなたのホームなのだから、表彰台に上がるべきだ』と言ってくれたんだ。でもジョージの様子を見ると……彼は良い週末を過ごせなかったのだからね」
「だから、感情のバランスを保ちたい。今はバルセロナに向かう前に、ジョージと彼のチームを励ますことが大切だ」
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