メルセデス、ラッセルのペナルティ撤回に向け動く? ウルフ代表「法務部と話し合っている」
F1モナコGP決勝でピエール・ガスリーに科されたペナルティが撤回されたことを受けてメルセデスのウルフ代表は、チームの法務部門と話し合っていると語った。
メルセデスのトト・ウルフ代表は、FIAのレーススチュワードがピエール・ガスリー(アルピーヌ)にF1モナコGPで科したペナルティを撤回したことを受け、メルセデスとしてもジョージ・ラッセルのために「できる限りのことをしている」と語った。
F1モナコGPの決勝レースでは、ガスリーをはじめ5人のドライバーがピットレーンの速度違反を問われ、ペナルティを受けた。そのガスリーは3番手でフィニッシュしたものの、5秒のタイム加算ペナルティ2回を受け、レースタイムに10秒加算。その結果、最終的な順位は7位となっていた。
アルピーヌはこの裁定を不服だとして再審請求を申し立てた。その結果、ピットレーンの速度計測システムに不具合があったことが判明し、ガスリーには速度超過の罪はないと判断。まことに異例のことではあるが、ペナルティが撤回されることになり、ガスリーは3位に”復帰”することとなった。
ただ再審請求を行なったのはアルピーヌだけだったため、他のチームのドライバーに科されたペナルティを撤回するための枠組みは存在しないと説明されている。
しかしガスリー以上にペナルティに翻弄されたドライバーがいる。それがメルセデスのジョージ・ラッセルである。
ラッセルはピットレーンの速度違反を問われ、5秒のタイム加算ペナルティが告げられた。そして次のピット作業の際にこのペナルティを消化しなければならないが、チーム内の意思疎通がうまくいっておらず、ペナルティを消化する前にタイヤ交換の作業を始めてしまったのだ。これによりドライブスルーペナルティが科され、結局ラッセルは12位無得点。この結果、チームメイトであるアンドレア・キミ・アントネッリとのポイント差は68ポイントに広がった。
この件について尋ねられたウルフ代表は、チームの法務部門が、ラッセルをサポートするためにできることはないか、詳細な調査を行なっていると語った。
「ジョージのために何ができるか、それを弁護士と電話で話し合っていたところだ」
そうウルフ代表は語った。
「ガスリーの一件が、ジョージにどういう影響を与えるか、それを我々は検証しているところだ。ガスリーの結果に対して異議を申し立てる必要は全くないが、FIAにはジョージのレースにおける救済策を検討してほしいと考えている」
「時間的に制約やその他の法的な制約があるのは確かだ。しかし間違いなく腹立たしい事態だ」
ウルフ代表は、関係者が今回のモナコでの一件からしっかりと学び、今後同様の事象が繰り返されないようにすることを求めている。
「非常に残念な状況だった。明らかに我々は皆、そこから学ぶ必要がある」
「日曜日に突如10台のマシンがピットレーンの速度違反を犯したという事態が起きていただけではない。以前から指摘されてきたことだ。日曜日のレース前に、こういう話し合いができていればよかった」
なおモナコGPの決勝順位に対して、メルセデスができることは何もないだろうと考えられている。しかもラッセルの場合は、ドライブスルーペナルティを消化し、そのあと遅いマシンに引っかかり、大きくポジションを落とした。つまり加算されたタイムペナルティを取り消すだけでは、何の解決にもならないのだ。
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