角田裕毅、得意のアゼルバイジャンGPに好印象「これまでは僕らのマシンに合っていた」新フロアのテストも
RBの角田裕毅が、これまで好結果を残しているF1アゼルバイジャンGPに向けて意気込みを語った。
Yuki Tsunoda, RB F1 Team VCARB 01
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
2024年のF1はヨーロッパラウンドを終えて、フライアウェイ戦を迎える。その初戦を飾るのが、アゼルバイジャンGP。RBの角田はここを得意としており、好印象を持っているようだ。
角田はルーキーイヤーの2021年に7位入賞。2022年は13位でポイントを逃したものの、DRSフラップ破損により緊急ピットインを強いられるまでは入賞圏内を走行していた。また2023年には10位でポイント獲得と、角田としても、RB(旧アルファタウリ)としても非常に相性の良いサーキットだ。
舞台となるのは非常に長いストレート区間と、狭い旧市街地区間を組み合わせたバクー市街地サーキット。ホームストレート区間では350km/hを超えることもありヨーロッパGPとして開催された2016年の予選でバルテリ・ボッタス(当時ウイリアムズ)が366.1km/hという最高速レコードを記録している。
「バクーの市街地サーキットは、最終コーナーからターン1までの長い高速区間と、旧市街を抜けるタイトな区間が混在する珍しいコースで気に入っています」
「過去には僕らのマシンに合っていて、ポイント圏内で2度フィニッシュしています」
アゼルバイジャンGPに向けて角田はチームを介してそう語った。
また、バクーの特徴のひとつがアクシデントの多さ。決勝レースではセーフティカー出動のリスクも高いとされてきたが、今年はF1開催に向けてコースが一部変更された。ターン1からターン3、ターン5、ターン8、ターン15のテックプロバリアが後方に下げられ、よりスペースが確保された他、ターン7やターン18の前にはコース上で止まったマシンを回収するための開口部が新たに設けられた。
「壁が近いので正確さが要求されます」と角田は続けた。
「ただ今年は壁の一部が後方にずれ、コース上に止まったマシンを回収するための開口部が追加されました。ここではよく出ていたセーフティカーの可能性も低くなるかもしれません」
「このサーキットでは操作が忙しく、次のシンガポールのようにギヤチェンジの回数が非常に多いです」
なお、RBはアゼルバイジャンGPでもイタリアGPで投入した新型フロアのテストを継続する。これは部分的なダウンフォース増加を図ることを目的に、メインフロアのプロファイルを変更したモノだが、イタリアGPでチームメイトのダニエル・リカルドよりも1戦早くアップデートを手にした角田曰く、シミュレーション通りに機能していなかったという。
イタリアGPで角田は決勝レースの序盤にもらい事故で早々にリタイア。アップデートを検証する機会が減ってしまったが、チームはモンツァでピレリタイヤの居残りテストに参加。ここで得られたデータをアゼルバイジャンGP以降に活かすことができるかもしれない。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、アゼルバイジャンGPでも継続される新フロアのテストについて、次のように説明した。
「このレースに向けたテストプログラムは非常に忙しいモノになるはずだ。毎戦実施している通常のセットアップやタイヤの作業に加えて、まずモンツァで評価した新しいフロアパッケージについてさらに学び、マシンを指摘化するための重要なテストがいくつも予定されている」
「中盤戦の戦いに関しては、非常にタイトな状態が続いている。両ドライバーと共にポイント争いをすることを目標にマシンから引き出せるモノを最大限に発揮することに集中している」
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